「小野氏は元々東京出身で、熊本の蒲島郁夫知事が東大時代のゼミの先生だったことから請われて熊本に出向き副知事になりました。一方で昨年都議から転身して参院議員となった維新の会の柳ヶ瀬裕文氏と小野氏は海城高校時代の同級生。東京で支持を広げたい維新の会からの意向もあり都知事候補となったようです。
大差で敗れたとはいえ、60万票は参院選なら当選ラインを上回る。短い選挙戦で知名度もない状態で票を集めたことにより、国政選挙で“地元”である東京からの出馬の目途が立ったのではないか」
とはいえまずは“もうひとつの地元”の熊本復興に尽力してもらいたい。
※週刊ポスト2020年7月24日号