ショウガからもタマネギと同じく殺虫剤「チアメトキサム」が検出されている。
「中国産ショウガは、寿司チェーン店のガリや牛丼の紅ショウガとして使われます。スーパーで売っているショウガの酢漬けは産地表示されるが、カツオのたたきに添えられる『おろしショウガ』は表示義務がなく、実は中国産というケースがある」(同前)
違反件数10件のブロッコリーも「付け合わせ」がメインとなる。
「以前は米国からの輸入が多かったが、近年は中国産がシェアを伸ばしています。外食のステーキやハンバーグの付け合わせとしてニーズがありますが、ステーキについては〇〇産牛肉と表示している店でも付け合わせの野菜は中国産と表示していないことも多い」(同前)
ビールのお供として夏に需要が高まる枝豆も中国産の可能性が。
「解凍すればすぐ食べられる手軽な冷凍食品で、居酒屋チェーンのお通しとしてよく使われます」(同前)
肉類の代表は「鶏」である。食の安全に詳しいジャーナリストの小倉正行氏が指摘する。
「鶏肉調整品(加熱処理された焼き鳥や唐揚げ、フライドチキンなど)の輸入額はタイと中国でほぼ100%を占めています。スーパー・コンビニの惣菜や、居酒屋チェーンの安い焼き鳥など、加工されたものは中国産であるケースが多い」