ライフ

女性にとって「心とカラダ」どちらの浮気がより傷つくのか?

パートナーの浮気に対する嫉妬は男女で異なるという(イメージ)

 コロナ禍であっても、世間の注目を集めた有名芸能人の不倫問題。妻がいるのに何年も一人の女性と不倫し続けた俳優がいれば、不特定多数の女性と何度も不倫を繰り返していたお笑い芸人もいた。はたして世の女性たちにとっては「心」と「カラダ」の浮気はどちらが許せないのか。

「性愛の研究では、パートナーの裏切り(浮気)に対する嫉妬は男女で違うことが繰り返し示されています」

 そう語るのは、最新刊『女と男 なぜわかりあえないのか』(文春新書)を上梓した作家・橘玲氏だ。同書で「女と男の違い」をさまざまな研究データから読み解いた橘氏に聞いた。

 * * *
 進化論的にいうならば、男はできるだけ多くの女とセックスするように「設計」されています。イギリスの進化生物学者リチャード・ドーキンスは、「利己的な遺伝子」の目的は自己の複製をできるだけ多く広めることで、そのためにヴィークル(乗り物)である生き物(ヒト)を「設計」したのだといいます。魅力的な女性をうまく口説いて子どもができると、男の脳のなかで無意識が「任務完了」と囁きます。子育てはその女性に任せ、さっさと別の女を口説いた方が、利己的な遺伝子にとって費用対効果が高いのです。

「感情的な裏切り」と「性的な裏切り」ではどちらが許せないかを調べることで、男女の性戦略のちがいを知ることができます。その研究では、男は女の「カラダの浮気」を許せない割合が高く、それとは対照的に女は男の「心の浮気」が許せないという結果になりました。なぜこのようになるかは、次のように考えられます。

 女の場合、進化論的な最適戦略は「男(パートナー)の資源を確保すること」です。そうすると、仮に男が風俗で遊んだとしても、(いい気分はしないでしょうが)大きな資源を失うことはない。かつてはお妾さんに子どもを産ませるのが当たり前の時代がありましたが、正妻との序列が厳格に決められていれば妻の座は揺るがなかった。ところが、男が別の女と強い感情的なつながりを持つと、資源をまるごと奪われる恐れがある。これが「心の浮気」を強く警戒する理由です。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン