映画やドラマに詳しい識者がこぞって「“これからの女性像”を体現していく存在になるのでは」(折田氏)、「20代とは思えない洗練された美しさを持ち、淡々としているのに存在感がある」(苫氏)と称える石橋の女優としてのポテンシャル。先の折田氏は、彼女と同じく1994〜1995年生まれの女優と比較して特異性を強調する。
「石橋さんの同年代には、子役時代から活動している伊藤沙莉さんや松岡茉優さんといった実力派女優がおり、彼女たちには豊富な経験値に裏打ちされた存在感やテクニックがあります。そこに石橋さんは10年以上も遅れて名乗りをあげてきたにも関わらず、その“遅れ”をまったく感じさせません。すでにこの世代のトップ女優のひとりだと言えるでしょうし、あらためて末恐ろしい存在だと思います」(折田氏)
9月4日に公開予定の映画『人数の街』で、石橋は今をときめく人気俳優・中村倫也の相手役を務める。役者としてのキャリアはまだまだ始まったばかりだけに、今後その才能がどのように磨かれていくのかにも注目したい。
●取材・文/曹宇鉉(HEW)