◆過程が結果を作り、態度が成果を生む
虹プロでは、パク氏が練習生に「3つの教え」を説くシーンがあった。「真実・誠実・謙虚」だ。
真実──カメラの前でできない行いはいつでもしない。「隠すものがない人」であれ。
誠実──日々の練習に真摯に取り組め。それが積み重なって夢を叶えることになる。
謙虚──うわべの言葉や態度だけでなく、心から自分の未熟さを知れ。みんなの長所に目を向けて感謝せよ。
この3つは、パク氏自身が日頃から大切にしている言葉だ。パク氏はダンスを美しく踊るため、日頃のトレーニングを欠かさず、食事制限や体重管理にも気を配っている。虹プロのために日本語を猛勉強するなど、夢を叶えるための積み重ねを欠かさない。
「彼は練習生に対しても、常に謙虚な姿勢を崩しません。それぞれの長所を尊重し、彼自身が常に何かを学ぼうとしているからでしょう。年齢を問わず、相手をリスペクトする姿勢は、まだまだ日本の社会には足りないところかもしれません。彼に学ぶべきことはとても多いと思います」(常見さん)
パク氏は「人格至上主義」を掲げ、歌とダンスだけでなく、「人柄」をオーディションの評価基準に設定した。厳しい合宿やレッスンでも、スキルを上げること以上に、練習態度や意志の強さ、自己管理力を求めた。
《才能が夢を叶えてくれるのではありません。過程が結果を作って、態度が成果を生むからです》
韓国合宿中、人柄審査で評価を得られなかった練習生に、パク氏が伝えた言葉だ。
目に見える結果だけでなく、成功までの過程を称える。「理想の上司」の姿の、1つの答えではないだろうか。
※女性セブン2020年8月13日号