2年前、大きく上げていた左足は、昨秋になるとタイミングが崩されることを避けるためにすり足打法に近くなり、そして最後の夏は再び一本足打法に戻っている。
「左足を上げることで(軸足となる)右足に“タメ”を作り、そこからバットを振っていく。昨秋に比べて、タイミングを崩されず、良い感じでスイングできるようになってきた」
独自大会は決勝がなくなり、大阪の頂点に立つ機会もなくなった。プロ志望届を提出する予定の西野にとって残すは、8月17日の甲子園交流試合だけだ。
「選抜が中止になるちょっと前ぐらいに進路の話を監督として、決めました。高卒でプロに行くことにこだわりました。やっぱり、挑戦できるときに挑戦した方がいいかなと。(育成での指名ならどうする?)そこまでは考えていないです」
交流試合の相手は、2年前のあの日に戦った東海大相模。西野にしてみれば、高校野球のスタートで躓いた悪夢を振り払う絶好の機会であろう。