山田:『DESIRE』ですよね。でも、どの女性歌手より派手なのが真理サンだった!(笑い)『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)で明石家さんまサン(65才)がブラックデビルやナンデスカマンのド派手な着ぐるみでフジテレビの廊下を歩いていても、それ以上に派手な衣装の真理サンが前から来ると避けていたと…。さんまサンはこのエピソードを話すのが大好きで、つい先日もマッチ(近藤真彦サン・56才)相手に『さんまのまんまSP』(同)で話してましたよ。
芳村:まぁそうだったの~?(笑い)確かにあの頃は、国内外のオートクチュールを着ていました。イッセイミヤケ、ユキコハナイ、サンローランはもちろん、ニナリッチやウンガロ、ジバンシィも。一度、スタイリストが後ろ前を逆に着せちゃってね。ちょうどそのとき、ジバンシィさん本人がスタジオにいらしていたの。もちろん、すぐに謝ったわよ。そうしたら、さすが大物、「こういう着方があるとは知らなかった」って。
私はもともとモデルだったので、どうせならトップファッションでキメてテレビという媒体に出てみたかったの。楽しかったわよ。いい時代でしたね。
山田:男性歌手では、どなたがいちばんオシャレでしたか?
芳村:ダントツはジュリー(沢田研二サン・72才)ね。あの頃のジュリーは怖いモノなしっていうか、気負わずに何でも着る人だったんですよ。細身で、あの雰囲気でしょう? 自身の持っているオーラをファッションで、さらにポンって上がらせる才能があった。
実は一度だけ、ジュリーと衣装がかぶってしまったことがあるの。クリツィアの透け感のある白いブラウスで胸元にポイントがあるシンプルなモノだったんだけど、スタジオに行ったら同じモノをジュリーが素肌に着てるじゃないの。それはそれは見事に着こなしててね~。これは敵わないって思って、すぐに着替えました。以来、どこかにしまい込んじゃって一度も着ていませんね。生まれて初めてよ、着るモノで男の人に負けたのは(笑い)。