入り口で靴を脱いでスリッパに履き替える病院にもリスクが潜む。とうきょうスカイツリー駅前内科院長の金子俊之氏が指摘する。
「足の裏は汗腺が多く、細菌が繁殖しやすい。素足でサンダルなどを履く機会が増えるこの時期、スリッパを使い回すのは危機意識が低いと言わざるを得ない。外履きで院内に入る病院のほうが衛生的に優れています」
待合室の椅子に座る前にもチェックすべきことがある。
「座面や背もたれが布地やメッシュ生地だと、ウイルスや細菌が生地の間に入り込みやすく、除菌が行き届かない。ビニール製や革製のツルツルした素材ならウイルスや細菌が付着しにくく、消毒しやすい」(武田氏)
待合室全体にも目を向けよう。
「待合室の窓が1つも開いていない病院は要注意です。夏の暑さが本格化してきた今、エアコンを効かせている病院が多いと思いますが、飛沫感染対策には換気が必要です。うちのクリニックでは待合室だけでなく、診察室の窓も頻繁に開けて換気するようにしています」(和田氏)
※週刊ポスト2020年8月28日号