ライフ

品よく見える言葉遣い “お”付ける、ワンクッション入れる

言葉は“育ちを映し出す鏡”(写真/PIXTA)

 子供の受験や結婚、夫の仕事相手との食事など、“きちんとしたいとき”にまず知るべきなのは、テーブルマナーやしきたりではない。“育ちのいい人”は、もっと大切なことを知っているという――。

“育ちのよさ”と言われると、生まれ持ったものであるかのように思えるが、決してそうではない。『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)の著者で、皇室やVIPなど、本物の“良家”の人々のアテンダントを務めてきた、マナースクール「ライビウム」代表の諏内えみさんが言う。

「“育ちのよさ”は、生まれ育った家の裕福さや受けてきた教育とは関係ありません。”育ち”とは、そのかたのちょっとした身のこなしや言葉遣いに表れる、印象やたたずまいのこと。今日までの生き方が表れます。過去の積み重ねよりも、これからの日々の過ごし方で、何才からでも身につけられるのです」(諏内さん・以下同)

 そして、言葉は“育ちを映し出す鏡”だという。普段から、どんな言葉遣いをしているかによって、かなり印象は異なってくる。たとえば、“うそでしょ!?”“違うのよ!”など、無意識に否定言葉を連発していないだろうか。否定言葉を繰り返すのは、その気はなくても、相手自身を否定することになる。

「普段使っている言葉は、大事な場面でもつい出てしまうものです。“マジ!?“ヤバい!”“ウケる!”などの若者言葉や流行語、略語は、大人の女性が使うにはふさわしくないでしょう。品がないだけでなく、若作りな印象にもなります」

 では、どんな言葉遣いが品よく見えるのだろうか。誰でもすぐにできるのは、語頭に“お”をつけること。諏内さんによれば、特に「料理」「化粧」「箸」「風呂」の4つのワードは、“お”をつけるだけで耳あたりが格段によくなり、“育ちのいい人”らしさが上がるという。

「会話のなかで気をつけるべきなのは、“クッション言葉”を上手に使うこと。人に話しかけるときに、“この書類のことなんですけど”といきなり本題に入るのではなく、“お忙しいところ恐れ入りますが”“差し支えなければ”などと、相手を気遣った“言葉のワンクッション”を入れられるのが理想です」

 とはいえ、急いでいるときや疲れているときなどは、誰しも余裕がなくなるもの。しかし諏内さんは、「余裕のないときこそ“育ち”が出る」と言う。

 相手を気遣えるだけの余裕がなくとも、大人の女性たるもの、せめて「粗野な振る舞い」は避けるべきだ。

関連記事

トピックス

世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
浅香さんの自宅から姿を消した内縁の夫・世志凡太氏
《長女が追悼コメント》「父と過ごした日々を誇りに…」老衰で死去の世志凡太さん(享年91)、同居するスリランカ人が自宅で発見
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト