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86才Twitterおばあちゃん「いつ死んでもいい死は怖くない」

iPadでツイッターをチェックする溝井喜久子さん

 ツイッターフォロワー数9万人をほこる溝井喜久子さんのツイートが話題を呼んでいる。生きてきた長い歴史と86才のいまがリアルに垣間見えるからだ。生活者の鋭い視点を発信し続ける姿はカッコいい老後のモデルでもある。戦後75年目、そして未曽有の感染症や自然災害にも見舞われるいま、改めてしっかり幸せに生きることを考えたい。溝井さんに「食」と「死」に関する提言を聞いた。

品数多く栄養バランスよし。通販食品も活用!

 夜は早めに就寝、朝4時頃には起きて、寝床の中でツイッターに来たコメントに返信してから朝食の支度に取り掛かる。おかず3品以上にフルーツが定番だという。

「高齢になると同じものはたくさん食べられないの。だから違う料理を並べて少しずつ食べます。その方が品目も豊富で栄養バランスがとれるでしょう? 品数多くといっても工夫次第。玉ねぎを炒めたり、にんじんを料理別に切ったりして冷凍しておけばいろいろな料理がすぐできます。通販もおおいに利用しますよ。

 週1回、近くに住む息子が車で農産物直売所まで連れて行ってくれるので新鮮野菜はそこで。毎食、食べたいものとストック食材を組み合わせて献立を考えます。生活はあれこれ考えて工夫しなきゃ。その工夫がまた暮らしの楽しさでもあるのですから」

 それにしても、ほぼ毎食アップされる食事ツイートの豪華さには目を見張る。

「私たちの世代は食べることにものすごく熱意を持っているの(笑い)。30~40代頃、冷蔵庫や電気釜などが初登場して、新しいものを買ってワクワクしながら料理した。高度経済成長期は子育てが少し楽になって、人生でもいちばん楽しかった時代でしたね」

墓は作らず散骨。葬儀準備完了。後は楽しく生きるだけ

「年を取ったら子供や孫を頼るのは古い考え方です。自分の人生は自分のもの。他人のせいにせず、しっかり自分の考えを持って自立すべき。その方がうんと人生を楽しめると思います」

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