会食を中座

 そんな昭恵夫人に変化が生まれたのは、首相の体調悪化を受けてのこと。

「お酒の席が好きだった昭恵夫人が、『早く帰らなきゃ』と会食を中座するようになった。首相のために早く帰っていたのでしょう」(前出・知人)

 思いとどまったということなのか。

「病気の今、離婚などできないことは昭恵夫人も分かっているはず。万が一離婚した場合、名実ともに“私人”となった彼女が『桜を見る会』や森友学園の疑惑に関して話しかねない。新政権の爆弾となるので、政府や自民党は認められません。

 彼女は世の中の役に立ちたい気持ちが強い。それを満たすために今考えられるのが、政治家になるという可能性。安倍首相の体調が今後も回復せず、議員辞職となった場合、次の選挙に出られない事態も考えられるが、いまのところ安倍家の後継者は不在。昭恵夫人が山口4区でワンポイント出馬するのではないかと取り沙汰されています」(前出・政治部記者)

 そうなっても森友、桜問題を追及されることに変わりはなく、にわかには信じがたいが、辞任表明の衝撃覚めやらぬ8月31日深夜、昭恵夫人は3か月半ぶりに自身のフェイスブックを更新した。母校のものと思われる文集に寄せた文章の写真に添えて、一節を引用し、〈自分が書いた文章を読み返し「世の中の為に神様私を存分にお遣い下さい…」と改めて祈る〉と綴っている。

 祈るのは夫の快復か、それとも自らの未来か。

※週刊ポスト2020年9月18・25日号

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