昨年8月、本誌・女性セブンの記者が山口を直撃した際、「息子たちとは電話で他愛ない話をしています。定期的に連絡は取っています」と言う山口に「会いたいですか?」と記者が尋ねると、一瞬、言葉に詰まった。
「会える時間があればうれしいですけど、いますぐとは考えていません。彼らの母親が私のやったことをちゃんと説明してくれていて、子供たちも自分の父親が何をやったかをよく理解しています。私と違って頭がいいんです。2人とも自慢の息子なんです」
その息子たちに山口は連絡を取るだけでなく、洋服などのプレゼントを贈っていた。「贅沢な暮らしをしないから大丈夫ですけど、お金はありませんよ」と苦笑いしていた彼は、苦しい生活の中でやりくりし、父親として精一杯のことをやっていたのだ。彼にとって息子たちの存在が生活の支えでもあった。
山口は、こんな願いも語っていた。
「いつの日か、もう一度人前に出たいんです。やっぱり人に何かを訴えかける仕事がしたいんです」
多くの人に支えられ、その日までの道のりを確かに歩んでいるように見えていた山口。支援の手を自ら離すようなこの躓きから、どのように立ち直るのだろうか。
※女性セブン2020年10月8日号