ライフ

蛭子能収と松平健から考える「妻と死別した男の恋愛」

幼い子供を男手で育てた松平健(時事通信フォト)

 もはや離婚など珍しいことでもなんでもないが、離婚した直後の男性有名人に恋愛が発覚したら、“時期がかぶっていたのではないか?”と疑惑が持たれ、バッシングに遭うことも少なくない。本来離婚男性が「新たな恋」に向かうのは自然なことのはずだが、そのタイミングや別れ方によっては思わぬ逆風を受けることもあるのだ。

 では、妻と死別した場合はどうだろうか。離婚カウンセラーで夫婦問題研究家の岡野あつこ氏が語る。

「“喪に服す”ではないですが、すぐに恋愛すると離婚以上に風当たりは強くなります。亡き妻に縛られ続ける必要はありませんが、せめて喪が明けるまで、できれば2年くらいは恋人ができても明かさないほうがいい」

 2001年に妻を肺高血圧症で亡くした蛭子能収は、わずか2か月後に遺影の前で女性マネージャーを口説こうとしたことをテレビで告白してヒンシュクを買った。

「『女性なら誰でも良かった』と話しており、それだけ寂しかったということ。蛭子さんのキャラだから半ば冗談で済みましたが、別の人なら猛バッシングを浴びていたでしょう」(スポーツ紙デスク)

 ただ、「幼い子供」がいる場合は事情が異なる。哀愁を誘ったのが松平健の新たな恋だ。2010年11月、前妻を亡くした松平は、遺された4歳の息子を男手ひとつで育て、毎朝の送り迎えから弁当作りまで懸命にこなした。

 そして2014年6月、松平を支える新恋人の存在が明らかになると、世間は祝福ムードに。愛息も懐き、翌年、2人はゴールインした。

「“早く新しい人を見つけたら”と、応援したくなるのでしょう。もちろんいまはシングルファーザーも珍しくありませんが、支える女性が現われたら周囲も嬉しい。松平さんのようなケースなら、比較的早く新恋人を明かしても批判されなかったと思います」(岡野氏)

 前の女性の存在を隠すことはできないからこそ、後ろ指をさされない恋愛が大事なのだろう。

※週刊ポスト2020年10月2日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
中国の習近平国家主席(右)と握手を交わす二階俊博氏(2015年5月23日、中国・北京。写真/EPA=時事)
《「媚中政治家」たちの歴史》中国に擦り寄りパンダをエサに利用された政治家たち 二階俊博・元自民党幹事長、森山裕・前幹事長、林芳正・総務相らの“実績”
週刊ポスト
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
亡くなったアンナ・ケプラーさん(TikTokより)
巨大クルーズ船で米・チアリーダー(18)が“謎の死”「首を絞められたような2つのアザ」「FBIが捜査状況を明かさず…」《元恋人が証言した“事件の予兆”》
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト
亡くなったテスタドさん。現場には花が手向けられていた(本人SNSより)
《足立区11人死傷》「2~3年前にSUVでブロック塀に衝突」証言も…容疑者はなぜ免許を持っていた? 弁護士が解説する「『運転できる能力』と『刑事責任能力』は別物」
NEWSポストセブン