芸能

男性同士の恋愛描く「BL」作品がメジャー化した理由

『おっさんずラブ』で共演した2人(時事通信フォト)

『おっさんずラブ』、『きのう何食べた?』等のヒットで、男性キャラクター同士の恋愛模様を描いたボーイズラブ(以下、BL)漫画の実写化作品が注目されている。かつてはコアなファン向けとされていたジャンルが、なぜ今、メジャーへと躍り出たのか。中学時代から20年近くの“腐女子(BL作品を好む女性のこと)”歴がある、エンタメライターの原田イチボ氏が解説する。

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 BL漫画が実写化された例は過去にも存在するが、ほんの数年前までは、いわゆる腐女子という一部の層に向けたジャンルという印象が強かった。しかし、近年は地上波テレビや、シネコンで全国公開される規模の映画にまでBL実写化が進出している。

 丸木戸マキによる人気BL漫画『ポルノグラファー』は、BL界初の連続ドラマとして、2018年8月よりフジテレビにて深夜放送された。竹財輝之助と猪塚健太が演じる小説家と大学生のラブストーリーは注目を集め、フジテレビ公式動画配信サービスFODで史上最速の100万回再生を達成。続編が制作されただけでなく、なんと2021年春には映画『劇場版ポルノグラファー~プレイバック~』の公開も決定した。

 また、9月11日より公開中の映画『窮鼠はチーズの夢を見る』も、水城せとなによるBL漫画が原作だ。本作を鑑賞してみて、ジャニーズ事務所所属の現役アイドルである大倉忠義が、相手役の成田凌と共にかなり濃厚なラブシーンを演じたことに驚いた人も多いだろう。

 同映画でメガホンを取るのは、『GO』や『世界の中心で、愛をさけぶ』などの作品で知られ、日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した経験もある行定勲監督だ。これまで実写BL映画は、まだキャリアの浅いスタッフとキャストによって制作されることが多かったが、『窮鼠はチーズの夢を見る』は、スタッフ・キャストの豪華さ、そして全国のシネコンという公開規模の大きさでもBL実写史上に名を残す作品となった。

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