ライフ

家族の「コロナ後うつ」察知するためのチェックリスト

家族の「コロナ後うつ」にどう向き合うか(イメージ)

家族の「コロナ後うつ」にどう向き合うか(イメージ)

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下の春先から「コロナうつ」の深刻化が叫ばれてきた。それから数か月が経過し、自粛ムードが明けつつあるなかでも、うつ症状になる人が増えているという。では、もしも家族が「コロナ後うつ」に襲われたなら、どう向き合えばいいのか。

 うつ病に詳しい町沢メンタルクリニックの町沢静夫医師は、「早期発見が肝心」だと言う。

「小さな兆候を見逃さず、異変をいち早く察知できれば、それだけ家族は対応もしやすくなります」

 そこで町沢医師監修のもと作成したのが、以下の「コロナ後うつ」のチェックリストだ。

●家族の「コロナ後うつ」チェックリスト(監修/町沢静夫医師)

・それまで大好きだった事柄に興味を失った
・食欲がないor食べすぎる
・「どうでもいい」など、無気力な言葉を口にするようになった
・集中力が散漫。ぼーっとする時間が増えた
・メールやLINEの返事、電話の折り返しが以前より遅くなった
・よく眠れないor眠りすぎる
・自分を責めることが多くなった
・コロナ関連のニュースを見るとソワソワと落ち着かなくなる
・「3密」に対して過敏になりすぎる
・「この先どうなるんだろう」と不安を吐露することが増えた

 日頃の家族の言動と照らし合わせて、10項目のうち3つ以上当てはまっていたら、コロナ後うつの可能性があるという。

「うつ症状が疑われる場合は、近くの専門クリニックを気軽に訪ねてください。当人に病気を伝え、病院に連れて行くのは難しい問題ですが、その際は『少し疲れているみたいだから、お医者さんに相談してみようか』と優しく声をかけてあげてください。精神科というと抵抗感のあるかたも多いので、『心療内科』と言ってお連れするのがいいと思います。

 いまは電話診療ができるクリニックもあります。外来に行かなくても、電話診療だけで薬局で処方箋がもらえます。その上で、家族は日頃から『会話』することを忘れないようにしましょう。人と話すことがストレス緩和の第一歩です。近くの公園まで一緒に散歩するとか、体を動かすこともいいでしょう」(町沢医師)

関連記事

トピックス

上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン
ラオス語を学習される愛子さま(2025年11月10日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまご愛用の「レトロ可愛い」文房具が爆売れ》お誕生日で“やわらかピンク”ペンをお持ちに…「売り切れで買えない!」にメーカーが回答「出荷数は通常月の約10倍」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《10代少女らが被害に遭った“悪魔の館”写真公開》トランプ政権を悩ませる「エプスタイン事件」という亡霊と“黒い手帳”
NEWSポストセブン
「性的欲求を抑えられなかった」などと供述している団体職員・林信彦容疑者(53)
《保育園で女児に性的暴行疑い》〈(園児から)電話番号付きのチョコレートをもらった〉林信彦容疑者(53)が過去にしていた”ある発言”
NEWSポストセブン
『見えない死神』を上梓した東えりかさん(撮影:野崎慧嗣)
〈あなたの夫は、余命数週間〉原発不明がんで夫を亡くした書評家・東えりかさんが直面した「原因がわからない病」との闘い
NEWSポストセブン
テレ朝本社(共同通信社)
《テレビ朝日本社から転落》規制線とブルーシートで覆われた現場…テレ朝社員は「屋上には天気予報コーナーのスタッフらがいた時間帯だった」
NEWSポストセブン
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまのラオスご訪問に「感謝いたします」》皇后雅子さま、62歳に ”お気に入りカラー”ライトブルーのセットアップで天皇陛下とリンクコーデ
NEWSポストセブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン
日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
《初出馬では“ミニスカ禁止”》高市早苗首相、「女を武器にしている」「体を売っても選挙に出たいか」批判を受けてもこだわった“自分流の華やかファッション”
NEWSポストセブン
「一般企業のスカウトマン」もトライアウトを受ける選手たちに熱視線
《ソニー生命、プルデンシャル生命も》プロ野球トライアウト会場に駆けつけた「一般企業のスカウトマン」 “戦力外選手”に声をかける理由
週刊ポスト
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン