女性からの積極的な発信続く

 女性芸能人らによる発信も相次ぐ。お笑いコンビ・フォーリンラブのバービーは、自身の公式You Tubeチャンネルで生理について活発に情報発信している。今年2月に投稿された「これから生理を迎える君へ『初めての生理』」という動画の再生回数は、なんと280万回を達成した。

 タレントのSHELLYも性教育の重要性を啓蒙するひとり。9月23日、『あさイチ』(NHK総合)にて性教育特集が行われた際は、性的同意(性行為の前に、お互いの明確な同意を確認しあうこと)について語る中で、「くすぐって、子どもに『やめて』と言われたら絶対やめる。自分のNOには力があると思ってもらうために、『やめて』は2回言わせない」と話し、「とても大切な教育だ」とネット上を中心に絶賛の声が寄せられた。

 なぜ今、性教育が求められているのか? 「性の話をもっと気軽にオープンに」をコンセプトに掲げる“性教育YouTuber”シオリーヌこと大貫詩織氏が解説する。

「『寝た子は起こすな』とばかりに、性について率直に語ることに蓋をしてきた従来の性教育では、妊娠の仕組みや適切な避妊法、性的同意を確認するスキルなどの具体的な内容は子どもたちに伝えられないままでした。一方で現代の子どもたちは、本人が望んで見ようとしなくともSNSや動画などから性的な情報に触れることが多い。『一体この中の何が真実なのか?』と漠然とした不安を抱きながら、自分の身体や恋人と向き合っている方も少なくありません」

 性に関する情報は世の中にあふれているが、従来の性教育では、得られる情報があまりに少なく、しかも具体性に欠けている――。そんな現状が、性教育コンテンツが求められる背景にあるようだ。大貫氏は続ける。

「私はYou Tubeで配信している動画を通じて、具体的に、そしてオブラートに包まずに性の話をお伝えしています。動画を観てくださる中高生からは『これが知りたかった』『動画を恋人と観ながら避妊について話し合った』『動画で知っていたから、必要なときにアフターピルにアクセスできた』といった感想がたくさん届いています。

 今の時代に必要なのは、性にまつわる情報を隠すことではなく、本当のことを誠実に伝えることです。子どもたちが安心して健やかに育っていける社会づくりのために、まずは大人がきちんと性教育に向き合っていくことが求められていると感じます」(大貫氏)

 大貫氏は、12月18日にイースト・プレスより初の著書『CHOICE 自分で選びとるための「性」の知識』を出版予定。全国に書籍を届けるためのクラウドファンディングも実施中だ。

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