「すまない」は連発しているが…
ジャック・バウアーのあの名台詞は出るのか
「本当にすまないと思っている」を筆頭に、ジャック・バウアーの聞き慣れた名台詞は日本語吹き替えの言葉が多い。台詞はどの程度、日本語吹き替えを意識しているのか。
「原作の英語の脚本を参考にしているため、日本語吹き替えは意識していません。台詞のこだわりとしては、変に丸くならないようにしています。耳に残る台詞にしたいという意図があって、ちょっと小説っぽい、実生活ではしないような会話にしています。
唐沢さん演じる獅堂現馬が、“ごめん”などではなく“すまない”と言っているのは、純粋に役柄に合っているから。ただ、ほかにも知られている“端末に送ってくれ”などは、キャラクター性はオリジナルと大きく変わっていないので、日本版になっても出てくるはずです。“本当にすまないと思っている”“頼む、俺を信じてくれ”など、ジャックの名言を楽しみにされているかたは、台詞を拾っていただけるとうれしいです」
今後は、総理候補・朝倉麗(仲間由紀恵)の暗殺計画がさらに動き出していく。
「誰がなんのために、こんな事件を起こしているのか。びっくりする展開が続きますので、ハラハラ・ドキドキしてほしい。原作ドラマとの比較をして楽しんでいただいたり、“あの役はアレをするかな? 言うかな?”と予想するのもおもしろいと思います。原作を見たことがないかたは、このドラマは現代の日本が舞台で見やすいと思うので、純粋にこの作品を楽しんでいただければと思います。
今後は、獅堂現馬が銃撃戦に巻き込まれたり、朝倉麗(仲間由紀恵)が失踪してしまったりするので、その展開がどう事件につながっていくのか、注目していただければと思います」
取材・文/小山内麗香