ライフ

コロナ致死率とも相関か 現代人に不足する「新・3大栄養素」

「青い魚」が注目される理由は?(サンマ)

 新型コロナウイルスに感染した人の致死率や重症度は、なぜ年齢や国によって異なるのか。現時点では生活習慣や食習慣の影響を受ける「個人の免疫力の差」との考え方が世界の医療関係者の間で共有されているそうだ。そのうえで、「日本人が免疫力を高めるためには食生活の見直しが欠かせない」と語るのは、米国先端医療学会理事の満尾正医師だ。最新刊『世界最新の医療データが示す最強の食事術 ハーバードの栄養学に学ぶ究極の「健康資産」の作り方』では、現代日本人の多くが重要な「3つの栄養素」の不足によって、免疫力が低下してしまっていることに警鐘を鳴らしている。以下、満尾医師が解説する。

 * * *
 結論から言えば、現代型の仕事や生活スタイルでごく普通に暮らしている人は、「ビタミンD」「マグネシウム」「亜鉛」が不足している傾向が多く見られます。一見、かなり健康状態が良さそうな人でも、調べてみるとこの3つの栄養素が完璧に維持されていることは極めて稀です。実は、これらは「免疫力をアップする3大要素」とも呼べるほど重要なもの。それが著しく欠けているのが、現代人の食生活なのです。

 しかし、普通の健康診断の血液検査には、ビタミンD、マグネシウム、亜鉛といった項目はありません。調べないのですから、低いことに誰も気づきません。では、なぜ調べないのか。健康診断でこれらの数値を測定しないのは、それが「直接」「即時に」病気に繋がることがないと考えられているからです。

 たとえば、白血球の数や血糖値など、健康診断で必ず測定される項目に異常が出れば、それは即、なにかの病気を疑うきっかけになります。でも、ビタミンDやマグネシウムや亜鉛の数値が低いことで、すぐに病名が判明するわけではありません。一般的な健康診断では、そうした効率の悪い検査はしません。

 ならば、ビタミンD、マグネシウム、亜鉛の不足を放置していいのかといったら、そうではないのです。この3つの栄養素が足りていなければ、すなわち、免疫力が落ちてあらゆる病気にかかりやすくなるからです。

 なかでも最近、最も注目されているのが、ビタミンD。新型コロナウイルスの第一波が世界的な流行を示し始めた2020年4月、血中ビタミンD濃度とコロナウイルス感染に伴う死亡者数や致死率に関する注目すべきデータ(速報版)が、インドネシアで公表されました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン
国民民主党から参院選比例代表に立候補することに関して記者会見する山尾志桜里元衆院議員。自身の疑惑などについても釈明した(時事通信フォト)
《国民民主党の支持率急落》山尾志桜里氏の公認取り消し騒動で露呈した玉木雄一郎代表の「キョロ充」ぷり 公認候補には「汚物まみれの4人衆」との酷評も出る
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
「松井監督」が意外なほど早く実現する可能性が浮上
【長嶋茂雄さんとの約束が果たされる日】「巨人・松井秀喜監督」早期実現の可能性 渡邉恒雄氏逝去、背番号55が空席…整いつつある状況
週刊ポスト
発見場所となったのはJR大宮駅から2.5キロほど離れた場所に位置するマンション
「短髪の歌舞伎役者みたいな爽やかなイケメンで、優しくて…」知人が証言した頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の“意外な素顔”と一家を襲った“悲劇”《さいたま市》
NEWSポストセブン
6月15日のオリックス対巨人戦で始球式に登板した福森さん(撮影/加藤慶)
「病状は9回2アウトで後がないけど、最後に勝てばいい…」希少がんと戦う甲子園スターを絶望の底から救った「大阪桐蔭からの学び」《オリックス・森がお立ち台で涙》
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン