「戸郷は初めて9回を投げた11月3日の広島戦では146球を放り、あと1人の場面で菊池涼介に同点2ランを浴びた。この時は新人王争いがかかっていたから、最後まで投げさせたのでしょうが、戸郷はこの試合に限らず、球数が多い傾向があるので、イニング数を稼げない。どうしてもリリーフ陣に頼ることになってしまう。それならば、球に力のある戸郷を抑えで使う手もあるかもしれません。
ただ、シーズンでは11月10日の阪神戦で1度リリーフしただけで、抑えとして最終回を任されたことはない。そんな危険な賭けを考えなければならないほど、今の巨人のリリーフ陣は不安だらけなんです」
最低でも、2年連続の4連敗は避けたい巨人。今季、V9を達成した川上哲治監督を超える勝利数を記録した名将・原辰徳監督の手腕の見せ所だろう。