ライフ

熱海移住の男性 地元民との温度差は「くよくよ考えない」

社員旅行で魅了され、熱海に移り住んだ島田充克さん

社員旅行で魅了され、熱海に移り住んだ島田充克さん

 定年を迎えたならば、“終の棲家”に移住して、余生を楽しみたい。そう考える人も多いだろう。本誌・週刊ポストが50歳以上の男性300人を対象にしたアンケートを行ったところ、「夢の移住先」のトップに選ばれたのは「熱海」だった。

 実際の暮らしやすさは先輩移住者に聞くのが一番。社員旅行で魅了された憧れの地に住む島田充克さん(70)が、熱海の魅力を語った。

 * * *
 熱海へ移住する前は、東京の池袋に住んでいました。半導体の製造会社に勤めたり、イベント会社を経営したり、いろいろやってきましたが、若かりしサラリーマン時代から「老後は熱海で」と考えていました。

 令和の世では過去の遺物のような社員旅行ですが、当時はまだまだ盛んで訪れた熱海にすっかり魅了されました。以来、私が社員旅行の幹事の時は必ず熱海を選んでいました(笑い)。

 66歳で定年を迎え、すぐに熱海駅前の不動産屋で物件を探しました。4日間で20軒ほど見て、最後の日に巡り会ったのが、今の住まいです。池袋でもマンション暮らしに慣れていたこともあって、移住先もマンションにしました。

 熱海の魅力は、都会のように人が多くないところです。街並みも落ち着いていて気に入っていますが、なんといっても素晴らしいのはロケーション。マンションからは海と山の両方が眺められ、海から昇ってくる朝日を眺めながら目覚めると、生きている実感がこみ上げてきます。

 逆に、少し大変なのは地元の方々とのコミュニケーションでしょうか。その土地で生まれ育った人と、後から入ってきた人との間には、どこか温度差のようなものがあると感じることがあります。

 でも、あまりくよくよ考えないようにしています。池袋でも地域活動に参加してきた経験を生かして、愛する熱海がもっと元気になるよう、街おこしに積極的に関わっていきたいですね。

※週刊ポスト2020年11月27日・12月4日号

今宮神社も

来宮神社も

商店街には歴史あり

商店街には歴史あり

きらめくビーチ

きらめくビーチ

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
国仲涼子が語る“46歳の現在地”とは
【朝ドラ『ちゅらさん』から24年】国仲涼子が語る“46歳の現在地”「しわだって、それは増えます」 肩肘張らない考え方ができる転機になった子育てと出会い
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
インフルエンサーの景井ひなが愛犬を巡り裁判トラブルを抱えていた(Instagramより)
《「愛犬・もち太くん」はどっちの子?》フォロワー1000万人TikToker 景井ひなが”元同居人“と“裁判トラブル”、法廷では「毎日モラハラを受けた」という主張も
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン
千葉ロッテの新監督に就任したサブロー氏(時事通信フォト)
ロッテ新監督・サブロー氏を支える『1ヶ月1万円生活』で脚光浴びた元アイドル妻の“茶髪美白”の現在
NEWSポストセブン
ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
騒動から約2ヶ月が経過
《「もう二度と行かねえ」投稿から2ヶ月》埼玉県の人気ラーメン店が“炎上”…店主が明かした投稿者A氏への“本音”と現在「客足は変わっていません」
NEWSポストセブン
自宅前には花が手向けられていた(本人のインスタグラムより)
「『子どもは旦那さんに任せましょう』と警察から言われたと…」車椅子インフルエンサー・鈴木沙月容疑者の知人が明かした「犯行前日のSOS」とは《親権めぐり0歳児刺殺》
NEWSポストセブン
10月31日、イベントに参加していた小栗旬
深夜の港区に“とんでもないヒゲの山田孝之”が…イベント打ち上げで小栗旬、三浦翔平らに囲まれた意外な「最年少女性」の存在《「赤西軍団」の一部が集結》
NEWSポストセブン
スシローで起きたある配信者の迷惑行為が問題視されている(HP/読者提供)
《全身タトゥー男がガリ直食い》迷惑配信でスシローに警察が出動 運営元は「警察にご相談したことも事実です」
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月10日、JMPA)
《初の外国公式訪問を報告》愛子さまの参拝スタイルは美智子さまから“受け継がれた”エレガントなケープデザイン スタンドカラーでシャープな印象に
NEWSポストセブン