「謝罪の上で大切なのは、When(いつ謝罪するのか)、Who(誰に謝罪するのか)、What(何に謝罪するのか)という『3つのW』です。
まず近藤真彦さんのWhenは『発覚5日後』に謝罪文のみ、Whoは『家族、関係者、ファン』、Whatは『不貞行為関係者に経済的損失を与えたこと、ファンの信用を裏切ったこと』です。謝罪文のみというのがポイントですが、活動自粛を発表しており、奥さまや不倫相手の方も一般人ということから、個人的には会見は不要だと感じます。ただ、もう少し長い文章で反省と誠意を見せた方が良かったのではないでしょうか。
アンジャッシュ渡部さんは、Whenは『スキャンダル発覚から6か月後』、Whoは『不快に思わせた関係者、視聴者』、Whatは『不適切な場所での不貞行為、会見が遅くなってしまったこと、口裏を合わせようとしたこと』でした。渡部さんの場合は、Whenに問題があります。収録した番組を放送するための謝罪会見であることが見透かされていました。また、不快に思わせた相手だけでなく、多目的トイレの本来の利用者に対しての謝罪があるべきです。
東出昌大さんは、そつがなく感じました。Whenは『スキャンダル発覚から2か月後』、Whoは『仕事関係者、妻』、Whatは『不貞行為、仕事でも私生活でもおごり、慢心があったこと』でした。放送中のドラマが終わった直後というタイミング、謝罪内容は間違っていません。強いて言うなら、役者を全うしたいと仕事への意欲を口に出してしまったことは会見では控えるべきだったかもしれません」(“謝罪コンサルタント”の越川慎司氏)
謝罪が逆に火に油を注ぐ結果になってしまうことは、往々にしてある。不倫だけでなく、仕事のミスなどの際に謝罪で状況を好転させるためにも、“3つのW”は参考になりそうだ。
●取材・文/原田イチボ(HEW)