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2020.12.20 07:00  NEWSポストセブン

北朝鮮が「自粛」解除? 再び日本上空通過のミサイル発射か

平壌の軍事パレードに登場した北朝鮮の新型大陸間弾道ミサイル(AFP=時事通信フォト)

平壌の軍事パレードに登場した北朝鮮の新型大陸間弾道ミサイル(AFP=時事通信フォト)

 次期米国大統領への就任が固まったバイデン氏。バイデン政権の課題のひとつは、首脳会談実現でも進展させられなかった北朝鮮の核・弾道ミサイル開発の抑止だ。金正恩朝鮮労働党委員長は早くもバイデン氏を名指しで「老いぼれの狂人」などとこき下ろして牽制しているが、再び弾道ミサイル発射を繰り返す懸念も高まっている。ジャーナリストの宮田敦司氏が緊迫する米朝関係と日本への影響についてレポートする。

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 バイデン政権は北朝鮮に強硬な姿勢で臨むとの見方が大勢だ。バイデン氏自身も以前から金正恩を「虐殺者」「暴君」などと強く非難してきた。これに対して、北朝鮮側もバイデン氏を「狂犬」「痴呆末期」と罵倒して応酬している。

 バイデン政権で国務長官となるブリンケン氏も、金正恩を「世界最悪の暴君の1人」「北朝鮮を交渉のテーブルに出てこさせるために真の経済圧力に臨まなければならない」と述べている。

 このような強硬姿勢のバイデン政権に対して北朝鮮が取り得る道は、メディアを通じて米国を威嚇しながらバイデン政権の出方を時間をかけて慎重に見極めるか、あるいはバイデン氏をけん制するために先制パンチを浴びせるかの二者択一となるだろう。

 先制パンチとは、トランプ大統領在任中である2017年9月15日を最後に、日本列島を飛び越えるような長距離を飛翔する弾道ミサイルの発射実験は控えていたが、これを再開するのだ。

米国、ロシア、中国も発射実験を行っている

 ミサイルの発射実験は新型ミサイルを開発した場合や訓練のために必要になるため、近年は米国、ロシア、中国も相次いで弾道ミサイルの発射実験を行っている(以下)。そのため、北朝鮮も「当然の権利」として、これまで以上に長い飛翔距離の発射実験を行う正当性を強調するだろう。

【米国】
 2020年9月2日、核弾頭を搭載可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ミニットマン3」の発射実験を行った。カリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から発射され、約6800km離れた太平洋・マーシャル諸島のクエゼリン環礁に着弾した。

【ロシア】
 2020年12月12日、太平洋艦隊に所属する原子力潜水艦がオホーツク海から4発の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラバ」の発射実験を行い、北部アルハンゲリスク州の演習場に着弾させた。ブラバは射程8000~9000キロで、米国のミサイル防衛(MD)網の突破が可能とされている。

【中国】
 2019年12月に米全土を射程に収める新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「巨浪(JL)3」の発射実験を行った。米国の偵察衛星などが、JL3が渤海からゴビ砂漠に向けて発射されたことを確認した。米国防総省は中国が過去2年間に、今回も含めて少なくとも4回実験を実施したとみている。

 このように、毎年のようにICBMやSLBMの発射実験は行われている。しかし、これらの国は他国の上空を通過するような実験は行っていない。これが北朝鮮との大きな違いだ。

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