国際情報

中国農村部で残る「早婚」 13歳と17歳が結婚に踏み切る事案も

中国では男性は22歳、女性は20歳にならないと結婚できない

中国では男性は22歳、女性は20歳にならないと結婚できない

 中国広東省汕頭(スワトウ)市で、インターネット上で知り合った13歳の少女と17歳の少年が1年間の交際を経て、両親や親族の祝福を受け結婚に踏み切った。しかし、中国では男性は22歳、女性は20歳にならないと結婚できないとの法律に抵触したことで、地元政府が介入し、結婚の無効を宣言していたことが分かった。

 家族らはこの法律の規定を知らず、2人の結婚を許したのだが、地元政府は少女が20歳になった段階で、「2人に結婚の意志があれば、結婚は自由」との立場をとっている。少女は結婚後、学校を退学したが、その後再び通学しているという。

 2人の結婚が分かったのは、結婚式の様子が動画サイトに投稿され、市民の関心を呼んだことからだ。動画には、2人が多数の親戚に囲まれて、大きな赤いろうそくが立てられた赤いテーブルをはさんで座り、豪華な料理を楽しんでいた場面が映し出されていた。

 家族や親族はこの結婚に疑問を持たず、結婚式での2人の楽しそうな様子を見て喜んでいたという。「家族は2人のロマンチックな関係を理解し、結婚を許しました。彼らはお互い愛し合っていますよ」と少年の母親は動画のなかで語っていた。

 しかし、ネット上では「2人はまだ幼い顔をしているのに、結婚の年齢に達しているのか」などと不思議がる投稿が多数に上った。

 地元の同市貴愈鎮政府がこれに気付き、2人の家族を訪ね、2人が結婚年齢に達していないことを確認。彼らの結婚は認められないことを伝えた。これを聞いた祖父母や父母たちは法律に違反していることを知らなかったとして、2人の結婚を取り止めることに合意したという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
身長145cmと小柄ながら圧倒的な存在感を放つ岸みゆ
【身長145cmのグラビアスター】#ババババンビ・岸みゆ「白黒プレゼントページでデビュー」から「ファースト写真集重版」までの成功物語
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
《長野立てこもり4人殺害事件初公判》「部屋に盗聴器が仕掛けられ、いつでも悪口が聞こえてくる……」被告が語っていた事件前の“妄想”と父親の“悔恨”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン