現在、コロナの影響でなんばや千日前エリアに足が向かないという人にとっても、大阪城公園の開けたエリアのなかにある森ノ宮劇場は、周囲も混雑しておらず足を運びやすいかもしれません。
一点気になるのは、森ノ宮劇場を含め、11月頃からよしもとの劇場は左右一席ずつ空けずに、座席を詰めて使用するようになったことです。後ろがガラ空きにもかかわらず、有効席を前方に固めているため、窮屈感は否めませんでした。また、観客がマスクをしているとはいえ、大きな声で笑うため「密」も気になるところです。
実際に、森ノ宮に訪れていた女性客は「後ろ空いているなら席、移動したい」「こんなに無理やり前に詰めなくてもいいのになあ、逆に笑いづらいわ」と話していました。座席も突貫工事で設置したパイプ椅子なので、漫才劇場やなんばグランド花月と比べると、窮屈な印象があります。
ただ座席数が少ないことから、よりマニアックなイベントが開催できるなどメリットもありそうです。実際の客入りは少なくても、オンライン配信をメインにイベントを行うことを考えれば、漫才劇場では難しかった企画なども実現しやすいはず。大阪の劇場所属芸人の新たな活躍の場になることを期待しています。