これらの基本公演に加えて、特別公演として芸人の得意分野に特化した公演や、トークイベントなどが開催されています。先日の『M-1グランプリ2020』では惜しくも決勝戦には勝ち上がれませんでしたが、敗者復活戦で活躍を見せた「ロングコートダディ」「ニッポンの社長」「滝音」をはじめとする劇場の人気若手芸人も出演しています。

コロナ禍での感染対策

 劇場の外にはマンゲキ同様、感染予防対策としてチケットに名前、電話番号、メールアドレスを記入するエリアが設けられており、ボールペンも「消毒済み」と「使用済み」が分けられるなど、予防も徹底していました。また入り口での検温、アルコール消毒を行ったうえで入場となります。この点も、NGKやマンゲキと一緒です。入り口には劇場内発券機が1台設置してあり、そこで予約購入したチケットの発券ができるので、チケットを忘れたり紛失する恐れもなく安心です。

 すでに何度か劇場に足を運びましたが、イベントや出演する芸人によって客入りは変動します。例えばマンゲキが誇る実力派コント師が出演したコントイベントでは一番後ろのJ席までぎっしりと埋まっていましたが、平日の夜公演「森ノ宮ネタライブ」はC列からF列の4列ほどしか埋まっていないこともあります。

 また、コロナ「第3波」が猛威を振るうなか、観客数も減少している印象です。ただ、オンライン配信があるため、直接劇場に足を運ばず、自宅で配信ライブを楽しんでいる人が増えているのかもしれません。

 客層はほぼ8~9割が女性、男性は1割、多くて2割ほどでしょう。とくに平日公演の場合は、お笑いが好きな女性がメインターゲットとなっている様子です。

漫才劇場とは違う魅力

 森ノ宮劇場は最大の魅力は、ステージと客席の近さでしょう。よしもと漫才劇場が一列20~21人、A列からQ列まで、固定席で305人収容できる一方、森ノ宮は一列27席、A列からJ列までの10列と横に広い作りとなっています。漫才劇場と比べるとステージからの客席の位置が非常に近く、芸人さんをより身近で感じることができる点がポイントです。

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