ポテチを持つ大河女優

ポテチを持つ大河女優

 映画ライターの磯部正和氏も、川口の帰蝶役を高く評価するひとりだ。

「川口さんと言えば、新人女優の登竜門として知られる『リハウスガール』の第13代目を務めるなど、瑞々しく透明感のある魅力が持ち味で、ドラマや映画でも“可愛らしい”役柄を多く演じてきました。自分が取材などで見てきた限り、川口さんはしっかりと自分というものをお持ちになっている印象があります。年齢を重ねるごとに、可愛らしいルックスにプラスして、もともと持つ芯の強さが凛とした佇まいとして表現されるようになってきた気がします。

 それが最もよくにじみ出ているのが、放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』の帰蝶役ではないでしょうか。劇中の帰蝶は、染谷将太さん演じる若き信長の側に、ときに優しく、ときに厳しく、そしてしたたかに寄り添います。

 この作品は、もともと帰蝶役だった沢尻エリカさんが急きょ降板したことによって回ってきた役です。時代劇の経験もなく、所作訓練などの準備期間がないなか、一筋縄ではいかない帰蝶の感情までしっかり表現できるのか不安視する声もありましたが、放送が始まると、川口さん演じる帰蝶の立体的な役作りに多くの称賛が寄せられました。

 芝居に力強さが加わったことで、川口さんが本来持つ可愛らしさの表現も広がり、今後さらに幅広い役柄が舞い込んでくるような気がします」(磯部氏)

 代役をハマり役へと変えてみせた川口。苦難の時代を乗り越えて、今が本格ブレイクの時だ。

◆取材・文/原田イチボ(HEW)

川口春奈はYouTuberとしても注目されている(時事通信フォト)

川口春奈はYouTuberとしても注目されている(時事通信フォト)

川口春奈の笑顔に癒やされるファンが続出

川口春奈の笑顔に癒やされるファンが続出

25才のバースデーケーキのサプライズを受けた川口春奈

25才のバースデーケーキのサプライズを受けた川口春奈

五島列島出身だ(時事通信フォト)

五島列島出身だ(時事通信フォト)

関連キーワード

関連記事

トピックス

役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月20日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン