スポーツ

大混戦の2021箱根駅伝のダークホースに創価大が浮上!

前回の往路を沸かせた福田(左)、原富(左から2番目)もメンバーに残っている
(時事)

前回の往路を沸かせた福田(左)、原富(左から2番目)もメンバーに残っている (時事通信フォト)

 沿道での応援自粛など、2021年の箱根駅伝は異例の大会となる。応援に背中を押されて120%の力を出すスターが生まれるのも醍醐味だが、今回はそういう要素も減り、まさに実力勝負のレースが予想される。

『週刊ポスト』(2020年12月21日発売号)では、実力者が揃った今回の箱根の見どころを詳しく解説しているが、そこで優勝候補に挙がったのは、連覇を狙う青山学院大、前々回覇者の東海大、全日本大学駅伝(11月)で激戦を制して6年ぶりの優勝を果たした駒澤大、さらに全日本で青学大をかわして3位に食い込んだ明治大といったところだ。

 順当なら3強もしくは4強の争いといえるが、ここに割って入るダークホースはないのか。不気味な存在として注目されるのが2年連続4回目の出場となる創価大だ。

「今シーズンは新型コロナの影響で、出場予定だった大学3大駅伝のひとつである出雲駅伝が中止になりました。創価大は、続く全日本では書類選考で出場できなかった。そのため、今のメンバーでは箱根に1発勝負で臨むことになります」(スポーツライターの酒井政人氏)

 創価大は、2020年の前回大会では3度目の出場で初のシード権を獲得した(9位)。1区の米満怜が区間賞の快走を見せ、4区の福田悠一(区間4位)や10区を区間新記録で走った嶋津雄大の活躍で躍進を果たした。エースだった米満とムソニ・ムイルが抜けた穴は小さくないが、上記の福田、嶋津を含めて前回大会のメンバーが7人残り、さらにはケニア人留学生のフィリップ・ムルワが加わった新チームも魅力たっぷりだ。

 12月29日の区間エントリーでは福田が1区、ムルワが2区という布陣が明らかになった。嶋津は補欠に回ったが、当日変更で起用されるとみられている。

「ムルワ君は10月の多摩川5大学対校長距離競技会の10000メートルで優勝している。箱根の予選会でも全体の上位4位までを留学生が独占したように、彼らの力は本番でも大きな戦力になります。ムルワ君の入った創価大は不気味な存在になるでしょう」(酒井氏)

 5大学競技会には、箱根で優勝候補に挙げられた駒澤大や明治大も参加している。残る2校の國學院大と帝京大は前回の箱根3位と4位の強豪だ。もちろん今回の箱根にも出場する。レベルの高い大会の花形競技で、2年生ながら2位以下を14秒以上引き離して勝ったムルワがまだポテンシャルを隠しているとすれば、驚愕の記録を作る可能性もある。

 そこに日本人エースと期待される福田、夏には出遅れたものの秋以降調子を上げてきた嶋津、さらに前回メンバーの石津佳晃、葛西潤、今季好調の三上雄太らが加わり、前回以上の成績を予測する専門家も少なくない。石津は復路エース区間の9区にエントリーされ、葛西と三上は当日変更で起用される可能性がある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
地雷系メイクの小原容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「家もなく待機所で寝泊まり」「かけ持ちで朝から晩まで…」赤ちゃんの遺体を冷蔵庫に遺棄、“地雷系メイクの嬢”だった小原麗容疑者の素顔
NEWSポストセブン
渡邊渚さん
(撮影/松田忠雄)
「スカートが短いから痴漢してOKなんておかしい」 渡邊渚さんが「加害者が守られがちな痴漢事件」について思うこと
NEWSポストセブン
平沼翔太外野手、森咲智美(時事通信フォト/Instagramより)
《プロ野球選手の夫が突然在阪球団に移籍》沈黙する妻で元グラドル・森咲智美の意外な反応「そんなに急に…」
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)は被害者夫の高羽悟さんに思いを寄せていたとみられる(左:共同通信)
【名古屋主婦殺害】被害者の夫は「安福容疑者の親友」に想いを寄せていた…親友が語った胸中「どうしてこんなことになったのって」
NEWSポストセブン
高市早苗・首相はどんな“野望”を抱き、何をやろうとしているのか(時事通信フォト)
《高市首相は2026年に何をやるつもりなのか?》「スパイ防止法」「国旗毀損罪」「日本版CIA創設法案」…予想されるタカ派法案の提出、狙うは保守勢力による政権基盤強化か
週刊ポスト
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《累計閲覧数は12億回超え》国民の注目の的となっている宮内庁インスタグラム 「いいね」ランキング上位には天皇ご一家の「タケノコ掘り」「海水浴」 
女性セブン
米女優のミラーナ・ヴァイントルーブ(38)
《倫理性を問う声》「額が高いほど色気が増します」LA大規模山火事への50万ドル寄付を集めた米・女優(38)、“セクシー写真”と引き換えに…手法に賛否集まる
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
《再スタート準備》中居正広氏が進める「違約金返済」、今も売却せず所有し続ける「亡き父にプレゼントしたマンション」…長兄は直撃に言葉少な
NEWSポストセブン