一方の櫻井氏G。日曜日の阪神に松山、和田竜、松若の3騎手が揃った。そのうち1人でも騎乗したレースは11鞍で、うち3人重複6回(!)。2人が4回。このグループは実に重複が多い。ところが印がつくのは1人だけで、他は無印。エージェントの太鼓判だ。このうち掲示板を外したのは2回。堅実である。「松・竜・松」の誰かが重複したときの印は信頼か。そしてそのときの無印は着外ばかりである。
面白くなってきた。いずれにしても、もっとデータを取りたい。(あくまで今回限定だが)結論としては、「△はどうもスカっぽい」と「無印は外していい」。レースは馬次第、勝負は時の運だ。だが印を打つのは人間。傾向が出るもんです。
【プロフィール】
須藤靖貴(すどう・やすたか)/1999年、小説新潮長編新人賞を受賞して作家デビュー。調教助手を主人公にした『リボンステークス』の他、アメリカンフットボール、相撲、マラソンなど主にスポーツ小説を中心に発表してきた。「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆。
※週刊ポスト2021年1月15・22日号