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仮装大賞 欽ちゃん・慎吾と参加者の「人間ドラマ」は無観客でも

(時事通信フォト)

司会者の2人と出場者の掛け合いも見どころの一つ(時事通信フォト)

 1979年にスタートして以降、すでに40年以上の歴史を誇る『仮装大賞』。コロナ禍に見舞われた今年の『欽ちゃん&香取慎吾の第98回全日本仮装大賞』(日本テレビ系)は、2月6日に番組史上初の“無観客”で開催される。『仮装大賞』はなぜ長年にわたって視聴者から愛されてきたのだろうか。

『仮装大賞』といえば、全国各地の予選を通過した視聴者によるシュールでユニークな仮装作品の数々で知られている。アイデアを武器に一人で出演する視聴者もいれば、家族や友人、学校や職場の仲間とともに大掛かりなセットを披露する参加者もいる。中には驚くほどの技術を駆使した作品もあるが、大半は手作り感溢れる親しみ深いパフォーマンスだ。

 1979年の大晦日に『NHK紅白歌合戦』の裏番組として第1回が放送された『仮装大賞』は、もともとお笑いコンビ・コント55号の萩本欽一が単独で司会を務める番組としてスタート。2002年元日に生放送された第65回からは、当時アイドルグループSMAPのメンバーだったタレントの香取慎吾も司会者として出演するようになった。

 放送開始時の視聴者からの応募は約300組だったものの、その後爆発的に人気を博し、最盛期には1万件以上の応募が殺到。視聴率も20%を超え、1980年代から2000年代にかけては年3回に分けて放送されてきた。現在では年1回のペースに落ち着いたものの、それでも毎回約3000組の応募が寄せられており、視聴者から愛され続けている長寿番組の一つだということができる。

 なぜ『仮装大賞』は40年以上にわたって愛され続けてきたのだろうか。お笑い評論家のラリー遠田氏は、その理由を次のように説明する。

「『仮装大賞』が長年にわたって人気を保っているのは、その企画が圧倒的にわかりやすくてオリジナリティがあって面白いからだと思います。『仮装』という自由度の高い条件の中で、毎回、一般参加者がさまざまな趣向を凝らしたパフォーマンスを見せてくれます。

 衣装や舞台装置に手作り感があって親しみが感じられる上に、参加者が必死になってパフォーマンスをする姿が人間ドラマとしても見応えがあります。参加者を優しく包み込むような萩本さんと香取さんの温かみのある司会ぶりも、この番組のイメージを良くしていると思います」

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