国内

夕食難民を攻撃! 緊急事態宣言の時短要請で「自炊警察」が登場

aa

感染対策として自炊を徹底するのは正しいが…(写真/時事通信社)

「駅前にある飲食店を何軒も回ったのですが、どこもラストオーダーが終わっているか、満席で店に入れませんでした。結局、その日はコンビニしか開いていなくて、おにぎりやサンドイッチ、カップ麺などで済ませました。緊急事態宣言が明けるまで、偏った夕食になるね、と息子と話しています」

 こう話すのは、埼玉県に住む会社員の古岡優子さん(仮名・44才)だ。フルタイムで働く彼女は、以前は高校生の息子と仕事後に待ち合わせをし、飲食店で夕食を済ませることも多かった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言で20時までの時短営業となったいま、仕事の後ではラストオーダーの時間に間に合わず、外食ができないという。

 政府は1月7日に首都圏の1都3県に対し、緊急事態宣言を発出。13日には愛知、大阪、福岡などが追加され、対象は11都府県へと拡大された。それ以外にも、茨城や宮崎、沖縄などは県独自の緊急事態宣言を発出している。

 今回の緊急事態宣言では要請を受け入れない飲食店を、政府が実名で公表できる。そのため、大半の飲食店が要請に従っており、冒頭のシーンのような「夕食難民」が続出しているのだ。女優の戸田恵子(63才)もその1人だ。

《品川駅で時短営業20時までのつばめkitchenに飛び込み、ハンバーグを食べようと思ってましたが……》《なんと、19時ラストオーダーと言われました。軽い夕食難民です》

 1月14日に、自身のブログでこう綴り、想定外の事態だったと明かしている。

 一方で、「夕食難民」に冷ややかな目を向ける人もいる。

「自分で作って、食べる。これって人間の基本ですよね? 野菜を切って肉と炒めるぐらい、小学生でもできますよ。飲食店が閉まっているくらいで不満を言うなんて、甘えているとしか思えない。そもそも、こんなに新型コロナの感染が拡大しているのに、外で食事をとるなんてありえない! いまは自炊を徹底すべきだと思います」(都内在住・55才・パート)

 感染を避けるため、自炊を徹底するのは正しい。しかし、その正しさを盾に、自炊を周囲の人に強要するケースが増えているという。そんな人たちは「自炊警察」と呼ばれている。彼らが非難するのは、飲食店での食事だけではない。

関連記事

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン