ライフ

鎌田實医師が厳選 「中高年男性にすすめたい映画」ベスト8

諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師

諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師

 新型コロナウイルスの感染拡大により、自宅で過ごす時間が長くなった。諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師が、動画配信サービスで楽しみたいハラハラドキドキの作品を紹介する。

 * * *
 コロナ禍で各業界の明暗ははっきりしているが、動画配信サービスは間違いなく業績を伸ばしているほうの部類に入るだろう。

 世界最大のシェアを誇るネットフリックスは、世界で1億9500万人以上の会員がいるという。日本でも会員数が500万人に達した。アマゾンプライムビデオもものすごい勢いで増えている。

 ぼくは、映画は映画館で見るのが好きだが、コロナ禍でこうした動画配信サービスを利用するようになり、けっこうハマってしまった。

 そこで、ご同輩の中高年男性に向けて、「ドキドキ、ハラハラ」した映画を紹介したい。ぼくの好みと気分で考えた、ちょっと心拍数が高くなるベスト8だ。

女性の怖さにゾッとできる痛快サスペンス

 1位は、デイビッド・フィンチャー監督の『ドラゴン・タトゥーの女』。スウェーデンの映画をハリウッドがリメイクした。最近のジェームズ・ボンドを演じているダニエル・クレイグが出演している。

 実業家の悪行を記事にしたジャーナリストが、名誉毀損で訴えられ負けてしまう。窮地に陥っているとき、富豪の老人から40年前に起こった姪の失踪事件を解明してほしいと依頼される。

 その謎解きに絡んでくるのが、感情表現が苦手な天才ハッカー。ルーニー・マーラが演じている。華奢な彼女だが、暴力を振るうクズ男たちを完膚なきまでに追い詰めていく。人間の醜さをこれでもかと見せつけておいて、最後はジーンとくる素晴らしい映画だ。

 2位は、『ゴーン・ガール』。偶然だが、これもフィンチャー監督の作品だ。大恋愛の末に結婚して5年、セレブの妻が突然失踪した。疑いがかけられる夫は、妻について探っていくのだが、あんなに愛していた彼女のことを何も知らなかったことに気がついていく。

 身近な人が、まったく知らない顔をもっている。程度の差はあるが、その怖さはかなりゾッとする。

 2位にしようか迷ったのは、『ハイ・クライムズ』だ。弁護士の妻と、建設会社を経営する夫は幸せな日々を過ごしていた。ある日、夫婦が暮らす家に強盗が入り、警察が事件を調べていくうちに、夫にもう一つの名前があることが判明する。夫は、過去に海兵隊の特殊工作部隊に所属しており、南米で一般市民を殺害した容疑で逮捕されてしまう。

 軍事裁判を熟知するモーガン・フリーマン演じる弁護士の助けを借りながら、妻は軍のスキャンダルを暴いていく。しかし、大どんでん返しが。この映画もまさか、まさかと驚かされる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
阿部なつき(C)Go Nagai/Dynamic Planning‐DMM
“令和の峰不二子”こと9頭身グラドル・阿部なつき「リアル・キューティーハニー」に挑戦の心境語る 「明るくて素直でポジティブなところと、お尻が小さめなところが似てるかも」
週刊ポスト
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン