二階幹事長は3人に離党勧告をした(写真/共同通信社)

二階幹事長は3人に離党勧告をした(写真/共同通信社)

 視聴者はこれらの場面だけが編集された短い映像を目にする。そこには、嘘をついている時の手掛かりだと一般的に考えられている瞬きや視線・身体の揺れ、言い淀みや目をそらすといった不自然な間や動きは一切無いため、「真実バイアス」が起きやすい状況になる。真実バイアスとは、メッセージを受け取る側がその真偽にかかわらず、本当のことだと判断する傾向のことをいう。多くの人は、自分は嘘を見抜けると信じている所があるため、手掛かりがなければ見抜くのが難しいのだ。

 嘘をつこうとしている者は、逆にその手掛かりを利用する。正直な印象を与えようとこれらの仕草を行わないようにするのだ。話し方や話の内容から嘘がばれないよう、言葉は短く、詳しい説明はしないのも特徴だ。

 あちこちの情報番組で、政治評論家やコメンテーターらが次々と持っていた情報を暴露した。松本議員が最初に釈明した時には、いくつかのマスコミがクラブを訪問していたのが複数人であること、女性2人が同席していたという情報も既に掴んでいたという。いつも離党した3人でつるんでいたとも報じられた。そんなマスコミに囲まれながら、松本議員は平気でシラを切り通し、追及をかわしていたことになる。

 当選回数7回のベテランである松本議員は、国対委員長代理であり元国家公安委員長だった。国家公安委員会のホームページには、「国務大臣である委員長と5人の委員の計6人で構成される合議制の行政委員会」であり、「国民の良識を代表する者」という文言が書かれている。コロナ禍で苦しむ飲食店を盾に平然と噓をつくことが、果たして国民の良識を代表していると言えるのだろうか。

関連記事

トピックス

夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン