一方で、上記の親たちの子どもは『うっせぇわ』がお気に入りだ。

「『うっせぇわ』知ってる! 大好き! 歌詞面白い。クラスのうるさい男子に黙れって言っても黙らないから、なんかイライラしてるの共感しちゃう。癖になってる〜」(小学5年女子)

「好きです! ボーカルの声にインパクトがある。口ずさみやすくて簡単に歌える。あと『頭の出来が違う』とか歌詞が面白い!」(小学6年男子)

「うっせぇわ」と連呼する子どもに頭を悩ます保護者もいるようだが、おニャン子クラブの『セーラー服を脱がさないで』を筆頭に、親世代にとっては困る流行歌というのは過去にもいろいろ例がある。『うっせぇわ』に眉をひそめる大人たちの中には、自分の子ども時代には尾崎豊や椎名林檎、サザンオールスターズ等の過激な歌詞を気にせずに歌っていた人もいるのではないだろうか。歴史は繰り返すのだ。

◆取材・文/原田イチボ(HEW)

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