芸能

ジャニーズも活躍 男性アイドルが忍者作品と相性がいい理由

嵐は…

ジャニーズのアイドルも忍者役で活躍(時事通信フォト)

 最近の時代劇には、男性アイドルが多数出演しているが、中でも彼らの演技が見事にハマると評判なのが忍者役だ。最近の男性アイドルたちの活躍ぶりを振り返りながら、コラムニストで時代劇研究家のペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 まもなく2月22日。にゃんにゃんにゃんで猫の日として知られるが、「ニンニン忍者の日」でもある。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』では、岡村隆史の忍びにも注目が集まった。そこで話題になっているのが、この日、時代劇専門チャンネルで放送されるジャニーズWEST、関西ジャニーズJr.出演の青春忍者映画『忍ジャニ参上!未来への戦い』である。

 物語の舞台は徳川家康が幕府を開き、50年ほど泰平の世が続いたころ。西の若き忍びカザハ(重岡大毅)フウト(小滝望)ホウジ(平野紫耀)ソラ(神山智洋)キスケ(向井康二)ら五人は厳しい修行を積んできたが、泰平の世に忍びはいらないと、解散を言い渡されてしまう。仕方なく辻斬り、火付けなど悪をやっつける義賊として名を売って郡山新田藩に雇ってもらおうと活動を始めた彼らは、東の忍び二人組のハヤテ(森本慎太郎)カゲマル(京本大我)とあるものの争奪戦を繰り広げることに…。
 
 映画公開は2014年。義賊活動に積極的なカザハと慎重派のフウトとの対立など、チームの友情や世の厳しさに立ち向かう若者の姿が描かれるが、やっぱり見せ場は忍者アクション。時代劇の本場・京都太秦で走る!跳ぶ!木に登る!手裏剣飛ばす!ひっくり返る! 現在、King & Prince、SnowMan、SixTONESとして活躍するメンバーの貴重なシーンとともに京本大我の父・京本政樹や若林豪などベテラン陣との共演場面もある。お宝作品と言われるのもよくわかる。

 そもそもアイドルと忍者は相性がいい。時代劇のスタッフに聞くと、身体能力はもとより、相手のいるアクションでは、音感・リズム感も重要なのだ。特に殺陣の場面の詳しい内容は台本には書かれておらず、現場で細かい動きが決定することがほとんど。その点、歌と踊りを得意とする彼らは、覚えもよく動きがいいという。

 確かに時代劇のセリフや座敷での立ち居振る舞いよりも、屋外でのアクションのほうが、彼らは断然光る。黒い忍者装束で武器を構えて勢揃いし、アイドルらしいカッコよさを前面に出してキメて見せる力もある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン