国内

地震への備えを訴えてこられた雅子さま 8億円改修新居の耐震も万全

新年ビデオメッセージは18年ぶりの肉声だった(宮内庁提供)

新年ビデオメッセージは18年ぶりの肉声だった(2020年12月、東京・港区=宮内庁提供)

《日本では、気候関連の災害の他にも、南海トラフ地震や首都直下地震などの大地震も予測されており、様々な面から防災対策を進めていくことがますます大切になってきているように思われます》

 皇后雅子さまはかねてから、大地震の到来を憂慮され、警鐘を鳴らされてきた──。2月13日、夜11時頃だった。福島県沖を震源とし、最大震度6強の地震が発生し、都心でも震度4が記録された。30秒以上も続いた異例の長い揺れに、ちょうど10年前の東日本大震災の記憶を揺り起こされた人も多かったはずだ。

「天皇皇后両陛下がお休みだった赤坂御所(東京・港区)にも緊張が走りました。というのも、その前日から天皇ご一家の赤坂から皇居への引っ越しが始まったというタイミングだったんです」(宮内庁関係者)

 御代がわりに伴い、天皇ご一家は現在、皇居(千代田区)から3kmほど離れた赤坂御所に住まわれている。ご一家の新たなお住まいとなる皇居・御所は改修工事中だ。

「3月中に改修が終了する見通しが立ち、並行して引っ越し作業が始まりました。両陛下も荷造りを進められ、まずは赤坂御所の倉庫にある、地方訪問に関する資料や装束、海外の元首からの贈り物など、貴重な物品が皇居に運び込まれています」(皇室記者)

 ただでさえ引っ越しは慌ただしいもの。運搬と片付けに追われれば、荷物の固定まで手は回らない。

「普段は収納されているものも引っ越し中は不安定な状態です。荷崩れでもすれば、職員や建物などに被害が出るのではないかと、雅子さまはさぞかし心配されたことでしょう」(前出・宮内庁関係者)

 雅子さまが以前から国民に向け、大地震への備えを訴えてこられたことはあまり知られていない。冒頭の引用は一昨年、雅子さまがお誕生日に発表された文書の一節だ。

「『南海トラフ地震』『首都直下地震』といった具体的な指摘が目を引きます。起こる起こるといわれていても、大震災から10年も経てば危機感が薄れるのが人の常です。だからこそ、気を引き締めてほしいと雅子さまは訴えていらっしゃるのです。

 被災地をめぐられるなかで、両陛下は地震への備えの重要性を痛感されています。備えることで救われる命は多い。お誕生日という、国民が注目する絶好の機会での“警告”には、国民に寄り添おうとするお気持ちが感じられます」(前出・皇室記者)

 そうした雅子さまの強い思いは、新居にも反映されているという。

関連記事

トピックス

WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
高校時代には映画誌のを毎月愛読していたという菊川怜
【15年ぶりに映画主演の菊川怜】三児の子育てと芸能活動の両立に「大人になると弱音を吐く場所がないですよね」と心境吐露 菊川流「自分を励ます方法」明かす
週刊ポスト
ツキノワグマは「人間を恐がる」と言われてきたが……(写真提供/イメージマート)
《全国で被害多発》”臆病だった”ツキノワグマが変わった 出没する地域の住民「こっちを食いたそうにみてたな、獲物って目で見んだ」
NEWSポストセブン
2020年に引退した元プロレスラーの中西学さん
《病気とかじゃないですよ》現役当時から体重45キロ減、中西学さんが明かした激ヤセの理由「今も痺れるときはあります」頚椎損傷の大ケガから14年の後悔
NEWSポストセブン
政界の”オシャレ番長”・麻生太郎氏(時事通信フォト)
「曲がった口角に合わせてネクタイもずらす」政界のおしゃれ番長・麻生太郎のファッションに隠された“知られざる工夫” 《米紙では“ギャングスタイル”とも》
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
将棋界で「中年の星」と呼ばれた棋士・青野照市九段
「その日一日負けが込んでも、最後の一局は必ず勝て」将棋の世界で50年生きた“中年の星”青野照市九段が語る「負け続けない人の思考法」
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン