芸能

JIN、直虎、ぎぼむす ヒット連発脚本家・森下佳子の最高傑作は?

aa

1位は『義母と娘のブルース』(写真/時事通信社)

 2021年1月期のドラマは評判が高い作品が多いが、なかでも毎話話題を呼んでいるのが綾瀬はるか主演の『天国と地獄~サイコな2人~』。同作を手掛ける脚本家・森下佳子は、これまでも数々の名作を世に送り出してきた。そこで森下の作品をドラマウォッチャーの木俣冬さん、まつもとえりこさんがランク付けし、作品への熱い想いを語ってもらった。

(※ランキングは、各識者がランク付けして挙げた作品の1位を10点~10位1点で点数をつけ、2人の合計点で決めています)

●1位『義母と娘のブルース』(TBS系 2018年)18点

【あらすじ】
 キャリアウーマンの亜希子(綾瀬はるか)が、竹野内豊演じる良一の連れ子で血の繋がっていない娘(上白石萌歌)との“本当の家族”になるまでを描いたヒューマンドラマ。SPドラマが放送されるなど、話題を呼んだ作品。

「現実にはなさそうなことを「奇跡」と呼び、その可能性を描く優しいドラマ。病で入院した良一(竹野内豊)に「奇跡はわりとよく起きます」と言う亜希子に元気づけられた」(木俣)

「6話、良一のお通夜。これまで感情を表に出さなかった亜希子がみゆきとともに悲しみ、みゆきが初めて言う『お母さん』に号泣した」(まつもと)

●2位『だから私は推しました』(NHK 2019年)16点

【あらすじ】
 主人公・遠藤愛(桜井ユキ)は、承認欲求が強いアラサー女子。婚約者にフラれてどん底に落ちていたとき、“推し”と出会って生きる喜びを見つけた。地下アイドルを応援する“推し活”を楽しむ一方でアイドルをめぐる事件に巻き込まれていく──。

「地下アイドルのライブシーンが本格的で、推し活動に寄り添っているうえ、主人公の愛と地下アイドル・ハナのシスターフッドも丁寧に描かれていた。非常に現代性のあるオリジナルストーリー」(木俣)

「地下アイドルとファンの描き方に丁寧なリサーチを感じた。ハマっていく心理もリアル。さらに加えられたサスペンス要素は毎回ハラハラドキドキし、最終回はしびれました」(まつもと)

●3位『JIN-仁-』(TBS系 2009年)13点

【あらすじ】
 脳外科医の南方仁(大沢たかお)が幕末の江戸にタイムスリップ。現代医学の知識と技術を使って、その時代の人々の病やケガを治していく姿は、現代に通ずる作品として話題になった。

「厳しい環境下で伝染病コロリに奮闘するというエピソードはいまを予言していたかのよう。『神は乗り越えられる試練しか与えない』というセリフを胸に刻んでおきたい」(まつもと)

「物語の前半には江戸に“コロリ”が発生。伝染病なので仁も治療に慎重にならざるを得ない。そのスリルと、身の危険を押してでも病気と向き合う医者の誠意は、コロナ禍のいま、見ると一層響く」(木俣)

関連記事

トピックス

ビエンチャン中高一貫校を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月19日、撮影/横田紋子)
《生徒たちと笑顔で交流》愛子さま、エレガントなセパレート風のワンピでラオスの学校を訪問 レース生地と爽やかなライトブルーで親しみやすい印象に
NEWSポストセブン
鳥取の美少女として注目され、高校時代にグラビアデビューを果たした白濱美兎
【名づけ親は地元新聞社】「全鳥取県民の妹」と呼ばれるグラドル白濱美兎 あふれ出る地元愛と東京で気づいた「県民性の違い」
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン
『ルポ失踪 逃げた人間はどのような人生を送っているのか?』(星海社新書)を9月に上梓したルポライターの松本祐貴氏
『ルポ失踪』著者が明かす「失踪」に魅力を感じた理由 取材を通じて「人生をやり直そうとするエネルギーのすごさに驚かされた」と語る 辛い時は「逃げることも選択肢」と説く
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《巨人の魅力はなんですか?》争奪戦の前田健太にファンが直球質問、ザワつくイベント会場で明かしていた本音「給料面とか、食堂の食べ物がいいとか…」
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン