「長瀬さんが3年ぶりに歌ったのは、宮藤さんの熱い情熱があったからです。『秘すれば花』の作詞・作曲家の名前をTOKIOに関連させた人物にしたり、ロケ場所をTOKIOが3.11の震災後にずっとボランティアで支え続けてきた福島にするなどの設定を長瀬さんは粋に感じていました。その熱意に押され、喜んで歌ったそうです」(前出・ドラマ関係者)
長瀬の心を動かしたのは宮藤だけではない。共演者も長瀬の最後の作品に熱意を持って臨んでいる。
「このドラマの構想は5年。長瀬さんと宮藤さん、プロデューサーが何度も打ち合わせしながらストーリーを考え、共演者を選んできました」(前出・ドラマ関係者)
その1人が父親役を演じる西田で、今回のオファーを二つ返事で引き受けた。西田に話を聞いた。
「長瀬くんが事務所を退所するにあたって、(今回が)最後の作品になるのではないかという話は聞いていました。以前も父親役(2010年放送のTBS系ドラマ『うぬぼれ刑事』)を演じていたので、お願いされたということですね。歌唱シーンは本当に最高だったよ」
前出のドラマ関係者が続ける。
「長瀬さんと西田さんは最後の共演になるかもしれないと考え、気合を入れて撮影に臨んでいます。2人のやりとりはアドリブが多く、相乗効果で現場は盛り上がっています。西田さんも第6話で久しぶりに歌ったのですが、長瀬さんは“西田さんに負けていられない”という思いもあったそうですよ」
最後の作品作りは現在も続いている。
「撮影は最終回ギリギリ、長瀬さんの退所の直前である3月中旬まで続き、連日、朝から行われています。関東近郊での地方ロケもまだ残っていて、最後までスタッフ、キャストが一丸となっていい作品にしようと頑張っています」(前出・ドラマ関係者)
長瀬のラストシーンにはどんなサプライズがあるのか、待ち遠しい。
※女性セブン2021年3月25日号