共通テスト利用で「狙い目」になった大学

 次に大学別のトップ校を見ていこう。学習院大は10位(GMARCH合計)の大宮開成の42人がトップ。学習院大は今年から共通テストに参加し、初めて共通テスト利用入試を実施した。その分、人気を集めて志願者が増えた。今年はコロナ禍で大学に受験に行かなくて済む共通テスト利用入試が感染予防の面からも人気を集めた。

学習院大学(時事通信フォト)

学習院大学(時事通信フォト)

 明治大トップは湘南の237人、青山学院大は厚木の92人だった。青山学院大は個別学部日程試験を、経済学部を除き共通テストの成績と大学独自試験で合否を決める国公立大のような方式に変えた。そのため、志願者が3割減って狙い目だった。

明治大学・駿河台キャンパス(時事通信フォト)

明治大学・駿河台キャンパス(時事通信フォト)

青山学院大学(時事通信フォト)

青山学院大学(時事通信フォト)

 立教大は26位の頌栄女子学院の136人がトップだ。昨年同時期の立教大合格者数は53人の33位だったから大躍進となった。

 もともと頌栄女子学院は早稲田、慶應、上智に強く、今年も上智大の合格者数はトップだ。キリスト教系の女子校で、高校募集を行わない完全中高一貫校。早くから帰国子女受け入れに力を入れてきたことでも知られ、グローバル教育にも長年力を入れてきた学校だ。

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