躍進の神奈川公立はすべて「進学重点校」
志願者減少が目立った今年のGMARCHだが、合計の志願者数は40万人を切り、昨年に比べて3万7866人、8.8%減だった。私立大全体の志願者減の12%よりは減り方が緩やかだが、大きく減少していることに変わりはない。しかも、この6校の発表した当初合格者が昨年より5000人ほど多く、志願者が減って合格者が増えたため、今年は入りやすい入試となった。
そのGMARCHの合格者数トップは神奈川の厚木で565人だ。昨年の14位から躍進した。2位は昨年の5位からアップした神奈川の湘南、3位は昨年の13位から伸びた埼玉の開智、4位は昨年の31位から躍進した埼玉の公立一貫校の浦和・市立、5位が昨年トップだった神奈川の川和、6位は山手学院で、ここまでが合格者数500人を超えている。7位が千葉トップの船橋・県立、8位が東京トップの青山だった。
厚木、湘南は神奈川県から「学力向上進学重点校」に指定され、6位の川和はこの4月から新しく指定されるなど、いずれも大学進学に力を入れている。神奈川の重点校は5校で、9位の横浜翠嵐、11位の柏陽をあわせ、すべてランキング上位に入り、GMARCHに高い実績を残している。神奈川の公立校では、次は27位の多摩だから、重点校との差は大きい。