芸能

志村けんさん「愛していたからこそ結婚しなかった」 家政婦が語る素顔

行きつけの和食店で、星野さん一家との食事を楽しんだ志村さん(2016年12月)

行きつけの和食店で、星野さん一家との食事を楽しんだ志村さん。左端が星野さん(2016年12月)

 昨年3月29日に、新型コロナウイルスによる肺炎によって亡くなった志村けんさん(享年70)。一周忌を前に、彼の私生活を約15年間、人知れず見守ってきた家政婦の星野初弥(はつみ)さん(35才)が本誌・『女性セブン』の取材に応じた。

「自分を見てくれる人を笑顔にするため、必死に努力をし続けていました。志村さんは自分がやりたいからではなく、待ってくれて喜んでくれる人のために一生懸命やろうという心を持った方でした。

 あれから1年経ってようやく私は、志村さんのそんな素顔を、人に伝えたいと思えるようになりました。本当に真摯な方でした」(星野さん・以下同)

 そう語る星野さんは、志村さんが亡くなるまで東京・三鷹市にある志村さんの自宅に出入りし、身の回りの世話や病院への付き添いを重ねてきた人物だ。

 数々のゴールデンタイムの冠番組で活躍した志村さんだが、星野さんが知るその素顔は「テレビで見る彼とはまったくの別人。自宅では口数の少ない本当に静かな人でした」。

 多くの女性と浮き名をながしながら最後まで伴侶を選ぶことはなかった志村さんのこんな姿も覚えているという。

「周りからは『独身で気楽だ』なんて言われていましたけど、志村さんは『おれは家族を持ってはいけない』とお話しされていたことがあったんです。考えに考え抜いて結婚しないことを選んだんだと。

 有名人である自分と一緒になることで窮屈な思いをさせたり、子供がいじめられるようになることが耐えられなかった。自分といると家族が危険と隣り合わせになるんじゃないかと、もらしていたこともありました」

 2004年12月、志村さんの自宅に空き巣が入り、被害総額は現金と貴金属などを合わせて1500万円相当にものぼった。

「空き巣によって刃物で切り裂かれたカーテンや家具はずっとそのままの状態で残されていました。家じゅうの引き出しが開けられていて、相当怖かったと聞きました。志村さんはベッドの下に護身用の刀を置いていましたが、この事件がきっかけだったようです。

 だいぶ前の話ですが、志村さんがかつての恋人のことを話されたことがあって。『愛していたからこそ結婚しなかったんだよ』と言っていたのを覚えています。その裏には、愛する人を危険な目に遭わせられないという思いがあったはずです」

星野さんの息子を孫のようにかわいがる志村さん

星野さんの息子を孫のようにかわいがる志村さん

志村さんの自宅で掃除をする星野さん。棚にはビデオやDVDが並ぶ

志村さんの自宅で掃除をする星野さん。棚にはビデオやDVDが並ぶ

度々、星野さん一家を舞台に招待し、グッズやサインをプレゼントしてくれた

度々、星野さん一家を舞台に招待し、グッズやサインをプレゼントしてくれた

お給料を入れた封筒には、「はつみさんへ」と必ず直筆で

お給料を入れた封筒には、「はつみさんへ」と必ず直筆で

志村さんと付き合いの深かった星野さん

志村さんと付き合いの深かった星野さん

食欲も回復し、走り回れるほど元気になった豆柴の殿くん

食欲も回復し、走り回れるほど元気になった豆柴の殿くん

間もなく一周忌を迎える志村けんさん

間もなく一周忌を迎える志村けんさん

関連キーワード

関連記事

トピックス

真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
相撲協会と白鵬氏の緊張関係は新たなステージに突入
「伝統を前面に打ち出す相撲協会」と「ガチンコ競技化の白鵬」大相撲ロンドン公演で浮き彫りになった両者の隔たり “格闘技”なのか“儀式”なのか…問われる相撲のあり方
週刊ポスト
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《「策士」との評価も》“ラブホ通いすぎ”小川晶・前橋市長がXのコメント欄を開放 続投するプラス材料に?本当の狙いとは
NEWSポストセブン
女性初の首相として新任会見に臨んだ高市氏(2025年10月写真撮影:小川裕夫)
《維新の消滅確率は90%?》高市早苗内閣発足、保守の受け皿として支持集めた政党は生き残れるのか? 存在意義が問われる維新の会や参政党
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン