国内

東大合格 入学後に地方出身の苦学生が「階級差」に劣等感抱くことも

合格後にどんな「挫折」を?(写真は2019年の合格発表/時事通信フォト)

東大合格後にどんな「挫折」を?(写真は2019年の合格発表/時事通信フォト)

「バカとブスこそ、東大に行け!」──。阿部寛演じる元暴走族の弁護士・桜木建二が落ちこぼれの生徒らをそう鼓舞し、東大合格に導くドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)が4月にスタートする。

 2005年に放送された第1シリーズの最高視聴率は20%を超え、ブームを巻き起こした。それから15年余り、世は平成から令和へと移り、「東大ブランド」の内実にも変化がみられる。

 3月10日に合格発表のあった最新の東大合格者ランキングを見ると、開成、灘、麻布など、有名私立校が上位を占める一方、横浜翠嵐(神奈川県立)や日比谷(東京都立)など、公立校の躍進が目立った。

 そうした受験戦争を勝ち抜き、国内最高峰の大学に合格したキラキラのエリート候補たちだが、入学後に「挫折」を味わう者も少なくない。

『東大なんか入らなきゃよかった 誰も教えてくれなかった不都合な話』の著者で、自身も東大卒のライター・池田渓さん(2002年入学、理II)が語る。

「東大に合格することだけが目標だったタイプは、入学後に受験からの解放感で勉強をしなくなり、ダメになってしまうケースも多い。たしかに東大受験は難関ですが、実は“受験勉強が苦しい”と思う時点で東大のなかではスペックが低いのです。本当に優秀な学生は、乾いたスポンジが水を吸うように何でもすぐに理解する。頑張っている人の半分以下の時間で、倍以上の成果をあげる東大生はゴロゴロいます」

 そう話す池田氏自身、東大に入学してから鼻をへし折られた経験を持つ。

「入学後、必修科目である数学の担当教官と英語で語り合う同級生や、同時に学び始めたはずの中国語でネイティブの留学生と日常会話を交わす同級生の姿を見て、度肝を抜かれました。地元のコミュニティでは神童扱いをされていた私ですが、間近で見せつけられる絶望的な能力の差にはつらいものがありました」(池田氏)

関連記事

トピックス

モデル・Nikiと山本由伸投手(Instagram/共同通信社)
「港区女子がいつの間にか…」Nikiが親密だった“別のタレント” ドジャース・山本由伸の隣に立つ「テラハ美女」の華麗なる元カレ遍歴
NEWSポストセブン
米大リーグ、ワールドシリーズ2連覇を達成したドジャースの優勝パレードに参加した大谷翔平と真美子さん(共同通信社)
《真美子さんが“旧型スマホ2台持ち”で参加》大谷翔平が見せた妻との“パレード密着スマイル”、「家族とのささやかな幸せ」を支える“確固たる庶民感覚”
NEWSポストセブン
高校時代の安福容疑者と、かつて警察が公開した似顔絵
《事件後の安福久美子容疑者の素顔…隣人が証言》「ちょっと不思議な家族だった」「『娘さん綺麗ですね』と羨ましそうに…」犯行を隠し続けた“普通の生活”にあった不可解な点
デート動画が話題になったドジャース・山本由伸とモデルの丹波仁希(TikTokより)
《熱愛説のモデル・Nikiは「日本に全然帰ってこない…」》山本由伸が購入していた“31億円の広すぎる豪邸”、「私はニッキー!」インスタでは「海外での水着姿」を度々披露
NEWSポストセブン
優勝パレードには真美子さんも参加(時事通信フォト/共同通信社)
《頬を寄せ合い密着ツーショット》大谷翔平と真美子さんの“公開イチャイチャ”に「癒やされるわ~」ときめくファン、スキンシップで「意味がわからない」と驚かせた過去も
NEWSポストセブン
生きた状態の男性にガソリンをかけて火をつけ殺害したアンソニー・ボイド(写真/支援者提供)
《生きている男性に火をつけ殺害》“人道的な”窒素吸入マスクで死刑執行も「激しく喘ぐような呼吸が15分続き…」、アメリカでは「現代のリンチ」と批判の声【米アラバマ州】
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の学生時代
《被害者夫と容疑者の同級生を取材》「色恋なんてする雰囲気じゃ…」“名古屋・26年前の主婦殺人事件”の既婚者子持ち・安福久美子容疑者の不可解な動機とは
NEWSポストセブン
ソウル五輪・シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)銅メダリストの小谷実可子
《顔出し解禁の愛娘は人気ドラマ出演女優》59歳の小谷実可子が見せた白水着の筋肉美、「生涯現役」の元メダリストが描く親子の夢
NEWSポストセブン
ドラマ『金田一少年の事件簿』などで活躍した古尾谷雅人さん(享年45)
「なんでアイドルと共演しなきゃいけないんだ」『金田一少年の事件簿』で存在感の俳優・古尾谷雅人さん、役者の長男が明かした亡き父の素顔「酔うと荒れるように…」
NEWSポストセブン
マイキー・マディソン(26)(時事通信フォト)
「スタイリストはクビにならないの?」米女優マイキー・マディソン(26)の“ほぼ裸ドレス”が物議…背景に“ボディ・ポジティブ”な考え方
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
《かつてのクマとはまったく違う…》「アーバン熊」は肉食に進化した“新世代の熊”、「狩りが苦手で主食は木の実や樹木」な熊を変えた「熊撃ち禁止令」とは
NEWSポストセブン
アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン