国内

ブランコ、シーソー、アルコールランプ 令和の小学校から消えたモノ

ブランコなどが小学校から撤去される背景は?(イメージ)

ブランコなどが小学校から撤去される背景は?(イメージ)

 この春、小学校に入学した娘をもつ父親が、学校の校庭を見て、あることに気づいた。

「自分も通った小学校ですが、ブランコやシーソーがなくなっているんです。近隣の他の小学校も、通りすがりに覗いてみたら、やっぱりない。なぜ撤去したのでしょうか」(都内在住40代男性)

 小学校の校庭にあった遊具が、いつのまにか消えたというのだ。

 日本スポーツ振興センターの調査(令和2年)によると、全国の小学校(2万613校)における遊具の設置率(※同調査の推定設置数から算出)はブランコが約76%、滑り台は67%、シーソーは21%だという。大都市に限ると、ブランコ39%、滑り台49%、シーソー13%にまで下がる。

 なぜ消えているのか。長年、現場教員の育成に携わってきた教育評論家の石川幸夫氏が解説する。

「体育の授業で使う鉄棒やうんていは残ったが、ブランコなど遊びの要素が強いものはどんどん減っている。事故が起きると親からクレームが入って教員の負担が増えるようになり、30年ほど前から少しずつ、教育委員会や学校長の判断で撤去する流れになっています」

 現実にブランコやシーソーなど校庭遊具での事故は多く、訴訟にまで発展したケースも多々ある。

 2011年7月に神奈川県茅ヶ崎市の小学校で、当時小2の男児が校庭の遊具から落ちて重傷を負う事故が起き、市は2017年に和解金2000万円の支払いと遊具撤去を条件に男児側と和解している。

関連記事

トピックス

高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン