芸能

松たか子の“秘めた狂気” 坂元裕二脚本の新ドラマはどう見せるか

脚本家の坂元裕二とは3度目のタッグ(時事通信フォト)

脚本家の坂元裕二とは「歌手と作詞家」としての実績も(時事通信フォト)

 女優・松たか子が主演を務める連続ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)が4月13日からスタートする。脚本を担当するのは、松たか子とは3度目のタッグとなる坂元裕二。2人のコラボレーションは大きな魅力となりそうだ。

 坂元裕二と言えば、1990年代初頭に大ヒットしたトレンディドラマ『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)をはじめ、興行収入85億円を記録した2004年の映画『世界の中心で、愛をさけぶ』、さらに今年公開された話題作『花束みたいな恋をした』など、数多くの人気作品の脚本を手がけてきたことで知られている。

 坂元と松たか子とのコラボレーションは20年以上前に遡ることができる。松たか子が歌手として1997年に発表したデビュー曲「明日、春が来たら」の作詞を手がけたのが他ならぬ坂元なのだ。同年リリースされた1stアルバム『空の鏡』や、2001年の4thアルバム『a piece of life』の収録曲でも2人はコラボレーションを果たした。

“歌手と作詞家”という関係だった2人は、2010年代の後半から“役者と脚本家”としてタッグを組みヒット作を世に送り出すようになった。最初に組んだ作品は松たか子が主演を務めた連続ドラマ『カルテット』(TBS系、2017年)だ。弦楽四重奏をテーマにした“大人のラブサスペンス”が好評を博し、ザテレビジョンドラマアカデミー賞をはじめ数多くの賞を受賞した。

 その3年後の2020年、主演を阿部サダヲが務め、松たか子がヒロインを演じた2時間ドラマ『スイッチ』で2度目のコラボレーションが実現。元恋人同士の検察官と弁護士の対決を描いたラブサスペンスで、ギャラクシー月間賞を受賞したほか、視聴者から連ドラ化の声が相次いで寄せられるほど話題を呼んだ。

 そんな松たか子と坂元裕二が“役者と脚本家”として3度目に組んだ作品が『大豆田とわ子と三人の元夫』である。3度の結婚と離婚を繰り返した主人公・大豆田とわ子(おおまめだ・とわこ)が元夫たちと繰り広げるロマンティック・コメディで、フィルマークスが調査した「2021年 地上波放送の春ドラマ 期待度ランキング」で第3位にランクインしている注目作である。

関連キーワード

関連記事

トピックス

次の首相の後任はどうなるのか(時事通信フォト)
《自民党総裁有力候補に党内から不安》高市早苗氏は「右過ぎて参政党と連立なんてことも言い出しかねない」、小泉進次郎氏は「中身の薄さはいかんともしがたい」の評
NEWSポストセブン
チームには多くの不安材料が
《大谷翔平のポストシーズンに不安材料》ドジャースで深刻な「セットアッパー&クローザー不足」、大谷をクローザーで起用するプランもあるか
週刊ポスト
ブリトニー・スピアーズ(時事通信フォト)
《ブリトニー・スピアーズの現在》“スケ感がスゴい”レオタード姿を公開…腰をくねらせ胸元をさすって踊る様子に「誰か助けてあげられないか?」とファンが心配 
NEWSポストセブン
政権の命運を握る存在に(時事通信フォト)
《岸田文雄・前首相の奸計》「加藤の乱」から学んだ倒閣運動 石破降ろしの汚れ役は旧安倍派や麻生派にやらせ、自らはキャスティングボートを握った
週刊ポスト
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン
秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年式が行われた(2025年9月6日、写真/宮内庁提供)
《凜々しきお姿》成年式に臨まれた悠仁さま 筑波大では「やどかり祭」でご友人とベビーカステラを販売、自転車で構内を移動する充実したキャンパスライフ
NEWSポストセブン
趣里(左)の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊(右=Getty Images)
趣里の結婚発表に沈黙を貫く水谷豊、父と娘の“絶妙な距離感” 周囲が気を揉む水谷監督映画での「初共演」への影響
週刊ポスト
宮路拓馬・外務副大臣に“高額支出”の謎(時事通信フォト)
【スクープ】“石破首相の側近”宮路拓馬・外務副大臣が3年間で「地球24週分のガソリン代」を政治資金から支出 事務所は「政治活動にかかる経費」と主張
週刊ポスト
自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
高校ゴルフ界の名門・沖学園(福岡県博多区)の男子寮で起きた寮長による寮生らへの暴力行為が明らかになった(左上・HPより)
《お前ら今日中に殺すからな》ゴルフの名門・沖学園「解雇寮長の暴力事案」被害生徒の保護者らが告発、写真に残された“蹴り、殴打、首絞め”の傷跡と「仕置き部屋」の存在
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
《外道の行い》六代目山口組が「特殊詐欺や闇バイト関与禁止」の厳守事項を通知した裏事情 ルールよりシノギを優先する現実“若いヤクザは仁義より金、任侠道は通じない”
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン