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十朱、池上、水沢、あべ、大原、香坂…日本カメラ財団の超貴重写真

フィルムに刻まれた女優たちの美を振り返る(写真は十朱幸代)

フィルムに刻まれた女優たちの美を振り返る(写真は十朱幸代)

 日本カメラ財団は一般財団法人。「日本カメラ博物館」やJCIIフォトサロンを東京・千代田区一番町で運営する。1989年の博物館開館以来、同財団は活動の一環として歴史的写真資料や写真家のフィルムを積極的に収集してきた。所蔵フィルムは数十万点に及び、本特集の写真は、今は亡き2人の写真家が遺したフィルムから発掘した。

 一人は1980年代から小誌や『GORO』『週刊プレイボーイ』などでグラビア撮影をし、2005年に逝去した浅井鉄雄氏。もう一人はファッション、ポートレート、ドキュメントで活躍し、2015年に逝去した大倉舜二氏。

 女優名が走り書きされた袋や雑誌名で整理されたファイルに収められた膨大なフィルムは、退色もなく非常に保存状態がよかった。丹念にルーペで覗いていくと、レンズに挑むかのような眼差し、架空の女を演じきる表情、心を許した一瞬から、女優たちの息遣いまでが聞こえてくるようだ。フィルムに刻まれたその美しさは、永遠に語り継がれていく。

●十朱幸代(とあけ・ゆきよ)/1942年11月23日生まれ、東京都出身。1958年、NHKドラマ『バス通り裏』でデビュー。1980年、1985年ブルーリボン主演女優賞に輝く。2003年に紫綬褒章、2013年に旭日小綬章を受章。自叙伝『愛し続ける私』(集英社)が発売中。

撮影/浅井鉄雄

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