あいこに鬼瓦と言われるほど怖い顔の鈴木亮平が、「恋愛しろ!」というから、てっきり自分と疑似恋愛せよという意味かと思ったら、ネタのなりそうな相手と自然に出会ってつきあうのが条件だった。親や周囲を納得させるための「ニセ彼女」「頼まれ彼氏」などが出てくるドラマは過去にもあったが、恋愛をリアルに中継したり、「『すごく楽しかった』じゃなくて『すっごく楽しかった』です」と詳細をいちいち雇い主に報告するというのは新しいパターンである。
また、あいこが今まで女好きやら暴力束縛男やら問題のある相手ばかりとつきあい、自他ともに認める「ダメ男ホイホイ」であることも重要だ。
彼女の初恋の相手が清一郎の亡くなった弟であることが、どう響いてくるか。げっそりした鈴木の顔からは読み取れない。固定イメージではつかみきれない部分にこそ、味が出る。新たな漫画家像を作るか。げっそり鈴木に注目したい。