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有吉弘行の“毒舌”がポリコレ時代に通用する理由「毒の濃度が完璧」

もはや磐石の人気(時事通信フォト)

もはや磐石の人気(時事通信フォト)

 フリーアナウンサー・夏目三久(36)との電撃結婚で世間を驚かせたお笑いタレントの有吉弘行(46)。“毒舌キャラ”を武器に2000年代後半から再ブレークを果たした彼の辛口トークは、いわゆるポリコレが重視されるようになった現在も視聴者を楽しませている。

 お笑いコンビ・猿岩石として1994年にデビューした有吉。2年後に出演したバラエティ番組『進め!電波少年』(日本テレビ系)で人気に火がつき、歌手デビューも果たしてミリオンセラーの大ヒットを飛ばすなど、社会現象と言っていいブームを巻き起こした。

 だが次第にブームが過ぎ去り、テレビへの出演は激減。出身地でもある広島のローカル番組の他には仕事がほとんどなく、収入がゼロの月もあるほどだったという。しかしその後、2004年に猿岩石を解散した有吉は、ピン芸人としてバラエティ番組『内村プロデュース』(テレビ朝日系)などに出演。再び注目を集めるようになっていく。

 転機となったのは2007年、人気バラエティ番組『アメトーーク!』(テレビ朝日)に出演した際に、お笑いコンビ・品川庄司の品川祐を「おしゃべりクソ野郎」と呼んだことだった。辛口の“あだ名芸”は大反響を呼び、有吉は“毒舌芸人”として再度第一線に浮上。現在では13本のレギュラー番組を抱えるトップクラスの芸人として活躍している。

 一方、2010年代を経てお笑いを取り巻く状況は変化した。お笑いコンビ・ぺこぱが“人を傷つけない笑い”でファンを獲得したり、“容姿イジリ”を封印する女性芸人が相次いだりと、偏見や差別がない中立的な表現が重視されるようになったのだ。辛辣な物言いで笑いを引き起こす“毒舌芸人”にとっては厳しい時代だとも言えるだろう。

 ポリコレ(ポリティカル・コレクトネス=政治的・社会的に公正中立であること)が重視される時代になっても有吉が人気を保ち続けている理由について、お笑い評論家のラリー遠田氏はこう分析する。

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