接種を終え、15分間、経過観察する高齢者たち(時事通信フォト)

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 基礎疾患がなく、薬をのんでいなくても油断は大敵だ。ピーナッツなどを食べたことで、意識を失うほどのアレルギー反応があった人は、アナフィラキシーが出る可能性がある。

 アナフィラキシーとはアレルギーの原因物質が体内に入ることによって、複数の臓器や全身にアレルギー症状が表れ、重症になると死に至る可能性もある過剰反応である。

 多くの女性にとって、意外な落とし穴となるのが化粧品やハンドクリームだ。

「mRNAワクチンにはポリエチレングリコール(PEG)という物質が含まれており、そのPEGは化粧品やハンドクリームにも使われています。

 PEGと長期間接触している人がワクチンを接種すると、アレルギー反応が発生してアナフィラキシーを発症するという報告があります。過去に化粧品やハンドクリームでかぶれなどのアレルギーが出た人は接種する際に気をつけてほしい」(一石さん)

 妊娠中や授乳中のワクチン接種はどうだろうか。

「国立成育医療研究センターは、妊娠・授乳中にmRNAワクチンを接種することに問題はないとしています。乳児への影響を心配する声は多いですが、最近のアメリカの研究では、むしろ母体を通じて乳児に免疫が移行し、抗体によって乳児が保護される可能性が報告されました」(一石さん)

 更年期障害で治療を受けている人も問題はないという。米・ボストン在住の内科医である大西睦子さんが説明する。

「現在、更年期障害におけるホルモン補充治療が、副反応のリスクを高めるとのデータはありません。また、漢方治療やサプリメントがワクチンの有効性に影響する、というデータもありません」

※女性セブン2021年5月6・13日号

ピルなど、血液を凝固させやすい薬の服用は要注意(時事通信フォト)

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