芸能

ガッツ石松が明かす高倉健、菅原文太、そして萩原健一の秘密

菅原文太とガッツ石松はその後「飲み友達」に(共同)

菅原文太とガッツ石松はその後「飲み友達」に(共同)

『週刊ポスト』の人気企画「昭和のライバル秘話」シリーズでは、5月10日発売号で、東映任侠映画の二大スター、高倉健VS菅原文太を取り上げている。後輩だった菅原が高倉を立てつつも、まったく違うヤクザの姿を演じた熱演にファンは酔いしれたものだ。同企画で二人との共演の思い出を語ったのがガッツ石松氏。高倉&菅原の最後のそろい踏みになった『神戸国際ギャング』(1975年公開)に若い衆の役で出演している。二人を「俺たちの時代のヒーロー」と語るガッツ氏に、改めて思い出を聞いた。

 * * *
『神戸国際ギャング』は昭和50年だよな。健さんが親分で、その若い衆の一人として出させてもらった。健さんと文太さんは俺たちの時代のヒーローじゃないですか。そりゃ、うれしかったよね。当時、俺は現役の世界チャンピオンだったの(WBC世界ライト級王座)。しかも、その時はちょうど日本人の世界チャンピオンがガッツ石松しかいなかったんだよ。だから、東映の任侠映画の生みの親といわれた俊藤浩滋さん(東映プロデューサー)がね、「ガッツ石松を出したら面白いんじゃないか」ということでキャスティングしたんだと思う。

 唯一の現役王者だから、健さんや文太さんから見てもスポーツ界のヒーローだというんで、撮影ではよくしてくれたよ。スタッフがあれこれ俺にぞんざいに指示してカチンとくることもあったんだけど、そういう時は健さんが、「おい、それはないだろう」と注意してくれていたね。健さんは明治大学でボクシングをやってたということで、興味もあったんだろうね。撮影の合間にシャドーボクシングを見せてくれたりもしたよ。

 文太さんとは、その撮影から仲良くなったんだよね。よく酒を飲んだりもしたね。俺が新宿でやっていたサパークラブにもよく飲みにきてくれたよ。世間では、男が嫁さんの尻に敷かれてるとか、子供の家庭内暴力がひどいなんて言われてる時代だったから、親父が一家の柱として雷をドーンと落とさなきゃダメだ、なんて話を俺がして盛り上がってね。それで俺が発案、文太さんには会長になってもらって『雷おやじの会』なんてのを作ったの。相撲の輪島さんや坂本九さんなんかもメンバーだったよ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン