高倉健は共演者にも常に気を使っていたという(共同)

高倉健は共演者にも常に気を使っていたという(共同)

 健さんはお酒は飲まないから飲みにはこなかったけど、撮影では必ず自分用のコーヒーを持ってくるんだよ。それを俺にもくれるわけ。なんていうのかなあ、ミルクの入った甘いコーヒーだったのを覚えてるよ。

 健さんとは、マイケル・ダグラス主演の映画『ブラック・レイン』でも共演したけど、俺が大阪府警に捕まるシーンを撮ってる時に、健さんは隅っこのほうでじっと見ていてくれてね。シーンが終わって健さんのほうを見たら、指でOKサインを出して「良かったよ」とうなずいてくれていたね。

 健さんも文太さんもヒーローだから、俺は自分の長男に二人の名前をとって「健太」とつけたんだよ。ショーケン(萩原健一)の『傷だらけの天使』にゲスト出演したことがあるんだけど、その時に息子の名前の話をショーケンにしたことがあるんです。そしたらそれをショーケンが劇中でよく使ったんだね。「オサムちゃん」が息子のことを話す時に、必ず「高倉健の健、菅原文太の太で健太っていうんですよ」というのは、俺がショーケンに話したことなの。

 * * *
 ガッツ氏が思い出を語った高倉健も菅原文太も、そして萩原健一もすでに鬼籍に入った。昭和は遠くなりにけりだが、それぞれの出演作は時代を超えて愛され続けている。

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