スポーツ

骨折の巨人・坂本「ヤンキース帽でディナー」東京五輪で揺れる胸中

出てきた

庶民派パスタ店を後にする坂本

 4月中旬の夜。都内の繁華街で、ミートソースパスタが680円という庶民派パスタ店から、見るからに屈強な男性3人が食事を終えて出てきた。ひときわ長身の男性は、パーカーに白のスニーカーとラフな服装で、被っているのはメジャーリーグの名門ニューヨーク・ヤンキースの野球キャップ。プロ野球の巨人の坂本勇人内野手(32才)である。

 昨シーズンの11月8日、プロ野球史上53人目の通算2000本安打を史上2番目の若さで達成。名球会入りを果たした。いまや名実ともに“日本プロ野球界の名手”の1人だ。今シーズンも、36試合消化時点(5月9日現在)で打率.299、本塁打7本となっている。

 その坂本に悲劇が襲ったのが5月9日のヤクルト戦。5回、一塁走者として、捕手からのけん制に対しヘッドスライディングで帰塁したところ負傷。右手母指(親指)末節骨の骨折が判明した。

 あるスポーツ紙記者は「チームにとっても痛手ですが、何より本人がつらい。坂本選手は東京五輪での日本代表・侍ジャパンの金メダルを誰よりも欲していた。2019年に野球の世界大会『プレミア12』で野球人生初の世界一を達成してから、その思いは増々強くなっていたんです」と解説する。

 以前から坂本本人も「現役の間に東京で五輪が行われて、野球が五輪競技に復活とすごいタイミング。ずっと出たいと思っているし、最高の瞬間に現役の選手でいられるのはすごくありがたい」と、並々ならぬ思いを公言している。

 開幕直後にも、前巨人監督の高橋由伸氏(46才)からは「年齢的にもポジション的にも、坂本がかつての宮本慎也(50才)になれるか」と、2000年代の五輪とWBC(ワールドベースボールクラシック)で日本代表主将を務めた名キャプテンの“後継”に指名された。何よりも、侍ジャパンの稲葉篤紀監督からも常々「五輪のキーマンは坂本」と期待されている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

真美子さんが完走した「母としてのシーズン」
《真美子さんの献身》「愛車で大谷翔平を送迎」奥様会でもお酒を断り…愛娘の子育てと夫のサポートを完遂した「母としての配慮」
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)千葉県の工場でアルバイトをしていた
「肌が綺麗で、年齢より若く見える子」ホテルで交際相手の11歳年下ネパール留学生を殺害した浅香真美容疑者(32)は実家住みで夜勤アルバイト「元公務員の父と温厚な母と立派な家」
NEWSポストセブン
トランプ米大統領と高市早苗首相(写真・左/Getty Images、右/時事通信フォト)
《トランプ大統領への仕草に賛否》高市首相、「媚びている」「恥ずかしい」と批判される米軍基地での“飛び跳ね” どう振る舞えば批判されなかったのか?臨床心理士が分析
NEWSポストセブン
アメリカ・オハイオ州のクリーブランドで5歳の少女が意識不明の状態で発見された(被害者の母親のFacebook /オハイオ州の街並みはサンプルです)
【全米が震撼】「髪の毛を抜かれ、口や陰部に棒を突っ込まれた」5歳の少女の母親が訴えた9歳と10歳の加害者による残虐な犯行、少年司法に対しオンライン署名が広がる
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《新恋人発覚の安達祐実》沈黙の元夫・井戸田潤、現妻と「19歳娘」で3ショット…卒業式にも参加する“これからの家族の距離感”
NEWSポストセブン
キム・カーダシアン(45)(時事通信フォト)
《カニエ・ウェストの元妻の下着ブランド》直毛、縮れ毛など12種類…“ヘア付きTバックショーツ”を発売し即完売 日本円にして6300円
NEWSポストセブン
レフェリー時代の笹崎さん(共同通信社)
《人喰いグマの襲撃》犠牲となった元プロレスレフェリーの無念 襲ったクマの胃袋には「植物性のものはひとつもなく、人間を食べていたことが確認された」  
女性セブン
大谷と真美子夫人の出勤ルーティンとは
《真美子さんとの出勤ルーティン》大谷翔平が「10万円前後のセレブ向けベビーカー」を押して球場入りする理由【愛娘とともにリラックス】
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(秋田県上小阿仁村の住居で発見されたクマのおぞましい足跡「全自動さじなげ委員会」提供/PIXTA)
「飼い犬もズタズタに」「車に爪あとがベタベタと…」空腹グマがまたも殺人、遺体から浮かび上がった“激しい殺意”と数日前の“事故の前兆”《岩手県・クマ被害》
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン
チャリティーバザーを訪問された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《4年会えていない姉への思いも?》佳子さま、8年前に小室眞子さんが着用した“お下がり”ワンピで登場 民族衣装のようなデザインにパールをプラスしてエレガントに
NEWSポストセブン